3戦続けて先制されながら、すべてひっくり返して今季初の3連勝。過去2試合と同じスコアで激戦を制したC大阪のクルピ監督は「気持ちを存分にピッチで出してくれている」と選手たちをねぎらった。

中でも、指揮官が「最高の活躍をしてくれた」とたたえたのがFW柿谷だ。前半27分、頭で同点ゴール。CKがファーサイドに流れたところを押し込むと、後半41分には枝村が得たPKを「蹴っていい?」と直訴。この日2点目となる決勝点を右隅に蹴り込んだ。

これで今季10点目。キンチョウスタジアムでは5戦連発だ。前回チームを率いていた2009年途中、遅刻を繰り返していた逸材をJ2徳島に放出したクルピ監督は、大きく成長を遂げたまな弟子をこう評する。「香川や清武、乾と同じ道を歩んでいくには、今日のようなプレーを続けていかないと。そうすれば、フル代表にたどり着ける日も来るのではないか」

残留へ一歩前進したが、22歳はさらに上位を見据える。「取れるだけ取りたい。点を取ることによってチームの勝ちにつながる」。