ブタ頭骨から脳をとりだす!(2)

 

 

こんにちは。
生きるを科学する生物の先生、おかちゃんです。


今日は、職場で大失敗をやらかしました。
3学年の模試返却をするつもりで押さえてあったアリーナが

2学年の選択科目説明会とバッティング!

そんなバカな~!
確認したはずなのに!

学年主任の私のミスでした。

集合しかけた3年生に教室へ戻るように伝え
担任団にも生徒たちにも平謝り・・・


気を取り直して、ブタ脳実習の続きをご紹介しますね。


<前編はこちら>


 

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さて、前回

鼻先を切り落とした班をご紹介して終わりました。






別の班は、鼻を残したまま完全に頭骨を二等分しました。

いよいよ、脳が露わになった瞬間です!

 




右側に脳が見えていますね。

いま見えている脳は、くも膜に包まれています。

次に、解剖ハサミを使って、くも膜をはがしていきます。
同時に、脳から出ている細かい神経を切っていきます。








これで、脳が取り出せます!

 

 

 

手のひらの上に、ブタの脳を「裏返して」のせた写真です。
中央に見える、ピンク色の小さな塊は「脳下垂体」

前葉から、成長ホルモン

後葉から、バソプレシン(血圧上昇ホルモンの一つ)
を分泌する内分泌腺です。
間脳視床下部の真下についています。

じつは、脳下垂体はとても小さいので、取り出す途中で見失ってしまうことが多いのです。

今年は6班中、無事に取り出せたのは3班でした。

優秀な方です(笑)

 

 

ここから先は、各班がそれぞれ探究したハイライトを写真に収めました。

 

 

 

 

<ギャラリー>

①左から、くも膜、脳、切り離した脳下垂体



②くも膜つき大脳、小脳・延髄が露出

 

 

 

③ブタの鼓膜
 岩様骨を取り外すと、頭骨の内側に見える。
 外側の耳の穴からストローで息を吹き込むと、鼓膜が動くのが観察できる!
 (もちろん、やりました笑)
 

 

 

④左右に切断した脳

 ※右脳の先端に見えるのはブタに発達している嗅球

 

 

 

⑤頭骨に残っていた眼球を取り出したもの

 長く伸びた視神経が観察できる

 眼球が筋肉で動くことも、筋肉で覆われていることからよく理解できる




⑥脳と脳下垂体アップ

 

 

 

 

 

こんな感じで、今年の実習も大変盛り上がりました~

 

とくに女子の食いつきは毎年スゴイです(笑)

 

 



 

最後に、珍しく手に入ったブタの鼻と一緒に、

3点セットを冷凍に回しました。

 

 

文系クラスや2年生など、この実習をやらないクラスの

生徒たちに見せるためです。

あ、見たくない生徒には見せませんのでご安心を。

 

 

ちなみに、この実習も。

参加したくない生徒には決して無理強いしません。
どこまで関わるか、完全に生徒に任せています。

(廊下で自習もありです。まだいませんが)


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思えば新採の頃、高校生物の実験を知らない、できないで
実験コンプレックスの塊だった私が。

 

こんなことを普通にやれるようになれたのは
東京都生物教育研究会、通称、都生研のおかげです。

 

今も、都生研では、数々の実験実習の学びが行われています。

他県の方も会員にいらっしゃいますので、関東近県の方、
ぜひ、ご参加ください。

 

実験レパートリーが増えて授業が活性化すると

自己肯定感が自然にアップ。

もちろん、よい睡眠つながります!

 

 

 

 

 

 

 

ブタ頭骨から脳をとりす!