今まで塾で仕事してきていろんな子どもを見てきたけど、兄弟姉妹の有無でおもしろい傾向性があるなと感じたのでまとめてみようと思う

 

 

看板持ち一人っ子

家の中で会話する相手が大人しかいないので言語の発達が早く、大人の言葉をよく理解するし大人と対等に話せるのですごく会話しやすい。言葉の発達が早いということはそれだけ勉強も理解しやすいし、子供が一人だけなら教育費もかけやすいので普通の収入の家庭でも私立に行けたりする。難関大学に一人っ子多いらしいけど納得です。

逆に兄弟姉妹が複数いる家庭の子供だと子供同士でしか伝わらない発音とかなまり(たどたどしい感じ)でしゃべることがあって小学5年生でも話の9割聞き取れない時がある。

大人相手で会話しているときちんと会話が成立するよう発言を考えて話すけど、子供同士で会話してると感覚的だったり途中で文章が切れたりしても平気だからそうなるのかも。

 

なぜか女の子の一人っ子は精神発達が早すぎるのか周囲との差が生まれて若干腹黒い傾向がある(笑)

 

 

ニコニコ看板持ち姉と弟

この組み合わせは関係がうまくいってることが多い。姉が面倒見のいい子だと弟は姉の言うことを素直に聞くので落ち着いていて客観的な印象がある。

一人っ子も落ち着いてるけど、このタイプの弟はさらに控えめな感じ。一人っ子だと親の注意が一人に集中するのに対して姉がいると親の注意が両方に注がれるから常に注目されるわけじゃないとわかってるんだと思う。

 

 

ニコ看板持ち兄と妹

おそらくこの組み合わせが一番うまくいってない。日本だと父親が育児に積極的に参加してこなかったというロールモデルがあるため兄も同様に面倒見がよくない傾向があると思う。兄が3人いる私にとってはもはや都市伝説にしか聞こえないのだが世の中には面倒見のいい兄というのがいてその場合はちゃんと妹がなついているらしい。

遊びや興味が違うので基本的に会話は合わない。

 

 

ニコニコ看板持ち姉と妹

意外とよく喧嘩している。なぜか一番喧嘩の話を聞くことが多い組み合わせ。喧嘩する程仲がいいともいえる。物を共有したりお姉ちゃんが妹に何か譲ってあげたり、何かと一緒にできることが多いのでにぎやかな印象。家の中の女の子グッズが2倍になるのでセンスよかったりおしゃれかも。

 

 

にっこり看板持ち兄と弟

妹がいると女の子の方が精神や言語の発達が早いせいか途中で兄に追いつくか追い越してしまい兄としての権威が失われることがあるが、弟の場合はその心配がないので割とちゃんとお兄ちゃんやってる印象。遊びが共有できるから兄の面倒見がよくなるのかもしれない。

 

 

 

一番印象に残る子供は一人っ子、次に姉弟

一人っ子は落ち着いていて会話も面白いし個性が強烈な子ばかりだったので一人一人がすごく印象に残ってます。

 

そういえば学年トップの成績とる生徒は姉が多かったかも。たまたま私の担当した生徒だけかもしれませんが、基本的に学区とか学年でトップの点数取ってたのは女の子でした。数学めちゃくちゃ強い。運動もできて人柄も謙虚でクセがなく完璧な人類みたいな子しかいませんでした

 

 

みなさん塾の窓に張り出されてる「●●大学合格」「学年1位」「5教科496点」とか見かけたことがある人もいるでしょうが、実際のところあれは塾講師の実力ではなくたまたま天才児が入塾してきた結果です。ものすごく頭のいい子は解き方を教える前から応用問題が解けますしあまり頭の良くない子は何度試行錯誤して教えてもすぐ忘れます

 

確かに小学生の頃からずっと塾に通わせ続ければ平凡な頭でも私立に合格しそこそこの学校に行けます。それはお金の力です。

でも教えてる立場から見れば生まれつきの差があるのは明らかです。

 

学校はあくまで生まれつきの能力の有無をふるいにかけるシステムで、塾や家庭教師でお金をかければ実力より少し上に見せかけることはできますが卒業したら結局元の実力しか通用しません。

 

学校は完全にブラック企業と化し教師は一人一人の生徒を見ている暇がないし、親も同い年の他の子たちと比べて自分の子はちゃんとやれているのか、うちだけ遅れてないかみたいな不安を抱えてるので私は塾で「大丈夫です、字がとてつもなく汚いのはあなたのお子さんだけではありません」とか「このくらいの年齢ならまだストレス行動や愛情確認行動をしたりするので問題行動ではありません」とか「社会性を見ているとこういう優れた人格がありますよ」とか家の外からの視点で育児を手伝いつつ親子のバランスを調整する方が重要かなと思ってます。点数より。