御釈ヶ部村行きのバスはこちらから発車です~「山形スクリーム」
『山形スクリーム』
(2009年・日本/116分)
7月23日(木)有楽町朝日ホールにて完成披露試写会にて鑑賞
TOHOシネマズ川崎にて2回目鑑賞
竹中直人発「キモ・カワ・コワ~イ」ホラー映画!?
この夏映画館で冷んや~りしつつホットな笑いを楽しみたいなら、
この映画を見るっきゃない!!
さあさあ、御釈ヶ部村行きのバスはこちらから発車で~す。
ただし、このバス多少揺れます。
あるいは目的地に着く前に谷底に落ちてしまうかも!?
だから、
乗り物酔いしやすい方はお断り。
「ノリ」の悪い方もお断り~???
いろんな映画のあんなとこ、こんなとこがいっぱい詰まった、
おもちゃ箱のようなお化け屋敷に、
興味のある方だけご乗車ください。
・・・御意っ!!!
<スタッフ>
監督:竹中直人
脚本:継田淳
音楽:栗コーダーカルテット
製作:映画「山形スクリーム」製作委員会
<キャスト>
岡垣内美香代/光笛(二役):成海璃子
与藻須賀三太郎:AKIRA(EXILE)
勝海子:マイコ
葛貫忠経:沢村一樹
山崎田内左衛門/今ラブイズオーバー薔薇男(二役):竹中直人
与藻須賀トメコ(三太郎の祖母):由紀さおり
蝦蟇且茂治郎(村長):生瀬勝久
藤本権田景頼:斉木しげる
伊東丹波成定:石橋蓮司
夏彦:デビット伊東
温水洋一:温水洋一
岡垣内今朝明(美香代の父):岩松了
鏑木宙子:桐谷美玲
敏酒圭:紗綾
波来前胸恵:波瑠
ケイシー・千尋・セバスチャン:クリスタル・ケイ
ムトゥ:六平直政
分倍河原:田中要次
瓜瓦眉執:井口昇
鹿島津:赤井英和
織蛾味スグル:緋田康人
うるやん:佐伯新
チャッピー:篠原ともえ
サジエ:広田レオナ
津留子:荻野目慶子
雫石:三浦春馬
「竹中ワールドで純粋培養された奇天烈なホラー」
最新作で竹中直人監督が「さよならCOLOR」 の次に挑戦したのはホラー作品でした。
それもコメディ要素の高い「竹中流」ホラーです。
また、竹中監督が映画を作る時に最もこだわるキャスティングですが、
今回もご覧のように豪華な顔ぶれが揃いました。
実は竹中直人さんを「個人的」に応援している私なので、
勿論完成披露試写会には参加。
舞台挨拶で繰り広げられた監督と出演者の爆笑トークもばっちり楽しんで来ましたが、
竹中監督がキャスティングについて話題にしていましたので
その時のトークについてはこちらを参考にしてみてください。。
勿論、ばっちり前売り券も購入済みだったので
公開後はTOHOシネマズ川崎 で2回目の鑑賞も済ませました。
レビューを書くには少々出遅れ気味ですが、
映画の宣伝を兼ねてここに少し感想を書いておきたいと思います。
予告動画などを見ても想像がつくように、
かなりぶっとんだホラーです。
落ち武者VS女子高生と言うセッティングに、
過去の様々な名作への竹中監督なりの「オマージュ」が散りばめられ、
さらにそれを竹中監督なりの「照れ」で甘い笑いの「オブラート」に包んである・・・、
そんな竹中監督にしか作れないホラーとでも言ったら良いでしょうか。
結論から言ってしまうとかなり「クセもの」な作品なので、
観る人を選ぶと言うか好みの分かれる映画だとは思いますが、
私はかなり好きです。
「我が道を行く」的な作り手の姿勢も、B級感漂うこの作品のたたずまいも。
竹中直人さんが、大好きな共演者たちと作りたい映画を作った、
その作品の中に溢れ出て来る楽しさを素直に受け取り、楽しみました。
試写会では一緒に観た友人と声を出して何度も笑ったほどです。
ホラーですから、結構グロテスクなシーンもありますが、
「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」 を見たときに感じたものと
どこか同じ種類の臭いも笑いの中に感じました。
様々な名シーンを竹中流にアレンジして散りばめた
「おもちゃ箱」あるいは「びっくりハウス」のような作品ですから、
勿論「ホット・ファズ」 のような深い比喩や強い毒までは含んでいませんが、
笑って、ギョッとして、ゲゲッとなって、ちょっぴりゾゾ~ッとして・・・、
登場人物たちの喜劇的ですらある俗物ぶりにちょっとした皮肉なども感じたりして。
そして最後には、葛貫忠経が光笛に捧げ続けた恒久の愛に思わずホロリと。
予備知識ゼロで鑑賞した1回目とはまた違う感動を得て、
2回目の鑑賞では不覚にもこのホラーコメディにじ~んと来てしまったのでした。
竹中監督の狙い通り、マイコさんやAKIRA(EXILE)さんは、
そのイメージとは真逆のコメディな役柄を期待通りにこなしています。
特にAKIRAさんは8月22日から公開の映画『ちゃんと伝える』 で初主演されますが、
『山形スクリーム』 で演じた「アホの三太郎役」とは全く違う役どころに挑戦さているようで、
専ら今はその演技力に注目しています。
主演の成海璃子ちゃんは丁度成長期なのか幾分ふっくらして健康的な感じが良かったかな。
竹中監督に「品の有るエロ人」と認証された沢村一樹さんは、
普段のエロ振りを封印しての熱演が光っていました(笑
とにかく1回、何も考えずに素直に映画を楽しんでくみてださい。
そしてこのホラーと「波長」が合ったと感じた方たち、、
その中でも特に「あれ?このシーン何だったかな、どこかで見覚えがある」と思った方は、
公式サイト
で問題のシーンをチェックして、もう一度劇場に足を運んでみてください。
この作品には、過去の名作に対する竹中監督のオマージュが込められたシーンが、
(公式サイト の発表では)13箇所あります。
劇場に通い、スクリーンでそのシーンの確認をしていく作業も楽しいものです。
私は「マーズ・アタック!」
的なシーンと「橋落ち」のシーンが特に好きなのですが(笑。
1回目に気付かなかった発見を楽しむことが出来るかも知れません。
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