うちの姉。




オイラが
小学校4年生のころ。



当時は
まだ


欽ドンで


いや、
はぎもとさんでは
なかった



半ドンで、

土曜日
学校があった。






おなかをすかせて
家に帰ると



姉がいた。

走って
帰ったようである。








「イチゾー、
ちょっとおいで。」




お姉ちゃん、
その顔、
鏡で
見てごらんなさい。

鏡の中には

ヤマンバが

見えますから。










「これ、
見てみ。」




はい、
サイコロ状の
白い
コロコロが
三つあり、

一つに
つまようじが

ささってますね。






「これは、
世にも珍しい

白いチーズ

なのよ。

特別に
手に入れたから

イチゾーに
あげる。

食べていいよ。」







ヤマンバなんて言って
ごめんなさい。



あなたは
女神様です。



チーズといえば

黄色いものしか
知りませんし、

ましてや

扇形の
6個入りか

雪の結晶が
描かれた

大きなかたまりしか

見たことないですもん。











いただきまーす!











パクっ。











ん?


懐かしい香り。











これは確か











お風呂場で…。











石鹸やんけ!







「あははは、
ひっかかった~。」











想像してみてください。



ヤマンバが

走って家に帰り

新品の

ぎゅうにゅう石鹸を

カッターで

立方体に切り

小皿に盛り


ごていねいに










つまようじまで

差してる
姿を。