人生なるようにしかならないさ☆
リツの育児
お嬢と過ごす時間は穏やかだった。
こんな生活もあったんだな?と仕事とバイトと遊びに追われていた時代には忘れていたような、季節の変化を楽しむようなスローライフを楽しんでいたと思う。
友人夫婦と一緒に水遊びに出かけたり、イチゴ狩りや雪遊び。。。バーベキューに花火。。。
ただ友人達はみな夫婦で参加するのだけど、私はいつもお嬢と二人参加
でも気を使わなくていいと思っていた
アイツはアタシの友達とは付き合いたくないようだったから
無理に連れて行ってもブスっとした顔で一緒に居られたら気まずいもの
とにかくアタシの視線や興味を自分にすべて向けて欲しい
その執着は愛情に乏しい幼少時代のトラウマなのか・・・
お嬢はアタシの両親とアタシの下で、問題なく成長を続けていた
アイツは仕事という大儀名分で自分勝手な事をし始めたのはこの頃だったのかもしれない
自分が居なくても、娘は問題なく過ごせているという気持ちがあったのか、アタシの両親がお嬢の世話をするのを当たり前のような顔をして、娘が起きる前に出かけ寝てから戻るという、一昔前の企業戦士のようなすれ違いの毎日だった
たまにおきてるうちに帰ってくると娘は知らないおじさんがいるというような感じで振り向きもしない。存在すら意識しないので、面白くないのだった
当時は不動産関係の営業の仕事をしており、残業といいながら連日連夜の朝帰り![]()
朝帰りが続きだして、朝も着替えに戻るというような生活だった
なんで?と聞けば、
「忙しい」
「接待だから」
「お前は世間知らずだから何もわからないくせに」
と意味不明な言い訳をし、生活を変えるような気持ちも全く無いようだった
結婚した後に離婚歴や子供が居る事を白状した時に「絶対同じ失敗はしない」と言っていた。
女関係で離婚になった過去を振り返り、同じ事を繰り返す奴はバカだと大見得をきっていたんだし、本当に仕事が忙しいのだと全く疑っていなかった
アタシはバカだ
人はそう簡単に変るものではない
そんなコトすら知らなかった
世間知らずもはなはだしかった。
自分勝手
その当時、お金はなかった
本当に無かった
アイツは後5万あったら、後五万あったらと転職を重ねていた。
いくつ目か忘れてしまったけど、営業所で山の中のお店に営業をする仕事をした事があった。
1人で山の中の店を回るので、アタシとお嬢をつれて回っていた。
暑い夏の日に、まだ首が据わらない赤ん坊をクーハンにいれ一日中つれ回される。
アタシは我慢できるかもしれないけど、お嬢は次第に体調を崩し始めた。
飲んでも飲んでも下痢をしてしまう。
小さい子にはきついんだろう
いくら寝ていられると言っても、ベビーベットじゃないんだし
ディーゼル車の後部座席では疲れるのは当たり前だよ
ついていきたくないとアイツに言うと、
1人で回るのはつまらないんだよぅ~
と駄々をこねる
仕事を辞められてしまうと、生活も困ってしまう
アイツに仕事をさせるために、お嬢に負担をかけている
どうしてこんなに子供なんだろう?
なんで?
不信感と苛立ちは募る一方だった
それでも、リツの関心をお嬢から自分に向けさせたいという、幼児のような我侭はこの先の
悪魔
かと思うような変貌を思えば可愛いものだったのかもしれない。
出産
そこからしばらくは出産が近いとあって、、わりと平穏な時間だった。
待望の出産も若かったからかもしれないが、非常に安産だったと思う。
朝から出血していたが、さほど痛みも強くなくて。
普通に家事をして夕飯まで家族に食べさせて、、、
自分も食べてお風呂に入り、いつ始る?と不安に慄きながら陣痛を待った。
眠くなってしまったので、まぁ痛かったら目が覚めるやろ?と寝てしまったほど。
明け方4時過ぎにお腹がしくしくする痛みで目覚めて、そろそろ病院かな?と思った。
とりあえず、病院に電話したところ、心配なら入院しててもいいわよと言われ、いそいそと病院へ向かう
入院し、すぐに検査してもらうと、、
あ。。。
結構すぐに生まれるかも~と助産婦さんが驚いていた。
微弱陣痛のためか、陣痛自体はあまり痛みも強くなくて、多少促進剤のお世話になりつつ
8時には生まれていた。
初めての出産で3時間くらいってのはかなり安産といえるみたいだ。
生まれてきたお嬢はアイツの父親に瓜二つで笑ってしまった。
親戚が見に来ると、みな口をそろえてそっくりだねぇーと笑っていた。
お嬢が生まれたらアタシはお嬢に掛かりきりで、21歳新米ママは夫の方をあまり構わなくなってしまったのかもしれない。
自分的には、手を抜いていたつもりもないんだけど、、
どうしても赤ちゃん中心の生活になってしまう。
寝不足や産後の自分の回復などで、あまりアイツの事を構ってやらなかったんだろうな。
1人きりではいられない事は承知していたはずなんだけど
この時期は我慢してくれてるものだとばかり思っていた。
