仮張り板に柿渋引き | 三重県津市むらた表具店のブログ

仮張り板に柿渋引き

zenemonです。ニコニコ
まだまだ暑いですね~あせる
毎年、お盆休みを利用して表具仕事には、欠かせない仮張り板!その板に柿渋を引く作業をしました。
今年は、暑かった~ショック!
仮張り板とは・・・掛軸やその裂地・本紙を裏打ちした後、乾燥させる           為に張り込む板のこと
柿渋とは・・・渋柿の青い果実を粉砕して、発酵させたもからしぼりとっ         た液のことです。
         柿渋タンニンやシブオールをたくさん含んでいて、防          腐・防水剤などに用いられ、紙や木などに塗って使用し         ます。匂いは、酢酸や酪酸の匂いがしますが、それは発         酵によってそれらが発生するからです。
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カメラ仮張り板に掛軸を張り込んで乾燥させている状態

Q なぜ柿渋を引くのでしょうか?
A 番傘をイメージしてもらえると分かりやすいですかね。水気に強く・和  紙自身も非常に強くなります。
  水を使う我々の仕事では、非常に役立ちます。   

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カメラ痛んだ仮張り板を修理し新しい和紙(反古紙)を張った板
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カメラ一回目、柿渋を引いているところ
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カメラ一回目全体に引いたところ
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カメラ乾燥後、二回目を引きます。
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カメラ乾燥させます
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カメラしばらく天日に干し2年ほど寝かし柿渋を安定させてから使います。
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カメラこれは、去年、引いたものです。