表具師の大切な道具『掛軸編』その1〜刷毛(はけ)〜
zenemonこと宮崎祐史です。さて、表具師の仕事内容をみなさまによりよく理解していただけるよう写真と動画を使ってわかりやすく説明いたします。今回は、どんな職人さんにも欠かせない道具表具師が使う道具の中から刷毛(はけ)をご紹介いたします。みなさま、刷毛って聞くとどのような刷毛を想像しますかペンキを「ペタペタ」塗る刷毛を想像された方、少なくないと思います。表具師が使う刷毛は、特殊なもので作業の内容によって様々な、刷毛を使い分けます。その中でも基本的な刷毛を紹介いたします。
掛軸製作作業に使う基本的な刷毛
水刷毛(みずばけ)
鹿の毛でできた刷毛で和紙など水で湿りを加える為に使います。鹿の少し固めの毛先が和紙全体を均等に湿らすことかできる刷毛
水刷毛使用動画
撫刷毛(なでばけ)
津久毛(植物)を原料とした刷毛で長く固い毛を使用しており、適度に弾力があって良くしなるので柔らかい和紙を撫でるのに適した刷毛
撫刷毛使用動画
打刷毛(うちばけ)
津久毛を原料とした刷毛で撫刷毛より毛が長く毛の本数もかなり多めな刷毛。この刷毛は、撫でる刷毛でなく叩いて使う刷毛です。掛軸が固く仕上がらないよう接着力の弱い糊を使用する為、和紙の繊維と繊維を絡ませるように「トントン」と細かく叩く刷毛。非常に高価な刷毛で表具師の命と呼んでいいくらい大切な刷毛の一つです。ちなみに、私が使用している打刷毛は、10代目村田義行師事から譲り受けた宝物ですよ。
打刷毛使用動画
糊刷毛(のりばけ)
狸の毛を使用した刷毛。毛先が細く、柔らかく、適度な弾力のある糊刷毛の中でも良質の刷毛です。薄くて柔らかい和紙の糊付けに適した刷毛。
糊刷毛使用動画
しごき刷毛(しごきばけ)
主に狸・馬(鬣)・豚の毛を原料に作られた刷毛で毛先が短く腰の強い刷毛です。固い糊を付けるときに使い、余分な糊をしごき取るのでしごき刷毛と呼んでいます。
しごき刷毛使用動画
付廻し刷毛(つけまわしばけ)
毛先が薄く細い部分の糊付けに適した刷毛です。毛先が一直線に「ピシーッ」と揃っているものほど良いとされています。
付廻し刷毛使用動画
掛軸製作作業に使う基本的な刷毛
水刷毛(みずばけ)
鹿の毛でできた刷毛で和紙など水で湿りを加える為に使います。鹿の少し固めの毛先が和紙全体を均等に湿らすことかできる刷毛
水刷毛使用動画
撫刷毛(なでばけ)
津久毛(植物)を原料とした刷毛で長く固い毛を使用しており、適度に弾力があって良くしなるので柔らかい和紙を撫でるのに適した刷毛
撫刷毛使用動画
打刷毛(うちばけ)
津久毛を原料とした刷毛で撫刷毛より毛が長く毛の本数もかなり多めな刷毛。この刷毛は、撫でる刷毛でなく叩いて使う刷毛です。掛軸が固く仕上がらないよう接着力の弱い糊を使用する為、和紙の繊維と繊維を絡ませるように「トントン」と細かく叩く刷毛。非常に高価な刷毛で表具師の命と呼んでいいくらい大切な刷毛の一つです。ちなみに、私が使用している打刷毛は、10代目村田義行師事から譲り受けた宝物ですよ。
打刷毛使用動画
糊刷毛(のりばけ)
狸の毛を使用した刷毛。毛先が細く、柔らかく、適度な弾力のある糊刷毛の中でも良質の刷毛です。薄くて柔らかい和紙の糊付けに適した刷毛。
糊刷毛使用動画
しごき刷毛(しごきばけ)
主に狸・馬(鬣)・豚の毛を原料に作られた刷毛で毛先が短く腰の強い刷毛です。固い糊を付けるときに使い、余分な糊をしごき取るのでしごき刷毛と呼んでいます。
しごき刷毛使用動画
付廻し刷毛(つけまわしばけ)
毛先が薄く細い部分の糊付けに適した刷毛です。毛先が一直線に「ピシーッ」と揃っているものほど良いとされています。
付廻し刷毛使用動画