私の祖母は読み書きソロバン全て完璧な人だった。



朝は必ず新聞に目を通し、頭の切れる女性だったと



聞いている。会社経営をした人だった。



私には、優しいお婆ちゃん。



彼女がぽろっと、漏らした事がある。



服の事。



赤い襦袢をもらい、喜んでいたら、この子にあげることはないと、取り上げられた事



大正琴が、羨ましかった事



私は、それを覚えていて、大人になった時祖母に、

プレゼントした。



私は、彼女が、全く家から出なくなった時、高価なブラックオパールの指輪を、彼女に そっと内緒で、プレゼントした事がある。



彼女は、それを喜んで、おしゃれして出かけたりした。



彼女の着物は、もう着ないからと、母が仕立て直し

祖母の手元には、なかった。



けど、着物は母が持っていってしまったから。



と、ぽそっと言った事を、私は覚えている。



確かに、着物は もう、着れない。



トイレの事もある。



けど、そう言う問題じゃないように、思った。



確かに、着物は着れない。



指輪なら、できる。

そう思った。







夕べ帰ったお客様は、初期のアルツハイマーだそうだ。



祖母も最後は、少しそうだった。だから、私が祖母を連れ出す事を、母は、禁止した。何かあれば、

責任問題に、なると。



祖母は、母の実家の祖母。







昨日の客人は、



私や、私の家族といる時は、賑やかだから、楽しかったけど、





帰り車の中で、ウツのように なってしまったらしい。





彼女は、服の事を言っている。



服を馬鹿にされた事。



デイサービスが嫌な事。



家族は、お婆ちゃんの被害者妄想だと言っていた。



そうかも知れない。



けど、彼女からすれば、それが、嫌 だったんだよね。





なら、デイサービスの場所を変えてみてもよいんじゃないかな?





と思ったが、私が言える立場じゃないし。





彼女は、嫌だった事を、何度も私に話してる。



それを被害者妄想と、決めつけるのは、彼女を逆に追い詰めるんじゃないか?



と思った。







私の祖母は、自分のお葬式を、とても心配していたそうだ。



もう、既に、友人は、皆、先に行ってしまっていたから。





母は、祖母の心配を受けとめ、葬儀を取り仕切り、葬儀所で、始まって以来のお葬式を、祖母の為にあげた。



沢山の名士や、経済界の人々の花輪があがっていた。













私は、私も、自分の祖母と、長瀞を散歩しに行きたかったな。









いずれ、私達も、同じように、年老いる。



今回は、色々考えてしまいました。