すひょう太が苦しんだ科目と言えば国語でした。
まあ社会も「北里紫三郎」「マッサーカー」「大田道灌」(道灌は書けたんか)等と珍回答連発でしたのでお察しのとおりですが、社会はまだ配点が低い学校がほとんどです。
国語!配点の高い国語!特に記述が全くダメ!
NNのテキストやZoom授業を母も見聴きしましたが、記述問題に解答するための分析と技術を、それはそれは丁寧に論理的に説明してくれていました。母は先生から文章の書き方をこんな風に教わったことがありません。
しかし「書けない(´・ω・`)」の連発。
母も一緒に問題と解説を読みました。
「これはどう考えるの?」
「これは心情問題だから…要因と反応が…あと多分ここを換言…(´・ω・`)」
「まず何がどうしたかが基本でしょ。それには背景があるから、それがこの部分だよね。そして要因となる部分がここだよね。これで材料が揃ったからこれを組み立てるわけでしょ。書いてみて。」
「書けない(´・ω・`)」
ヽ(`Д´#)ノ
NNオープン、学校別SO、そっくりテスト…。国語はまあ惨憺たる有様でした。
しかし母には秘策がありました。
ひょう太は志望校の最新問題を一年前に解いていたのです。
「ほら!一年前よりちゃんと伸びてるよ!自信持とう!」
それが母の青写真でした。
実際、算数、理科、社会はちゃんと伸びていました。
「あとは国語を〇点取れれば合格に届くよ!やってみよう!」
「国語なら、この前の土曜特訓でやっちゃったんだよね(・ω・)」
母は部屋にぶちまけられたプリントの中から答案を見つけ出しました。
一年前より16点マイナス。なんでやねん。
母は忘れていました。5年生までのひょう太は、全然国語が苦手ではありませんでした。むしろ安定して得点できていました。
「ひょっとして、ただ直感で解答してた…?(^-^;」
ひょう太は理屈を特に考えず、ただ聞かれたことに答えて○をもらっていたので、分析や技術や型を意識するとかえって書けなくなってしまったようです。
「もういいわ。思ったこと書いていいから。それを教わった理論で見直そう。」
「わかった(・ω・)」
一月最終週の追い込み教材で、ひょう太はやっと記述を埋めることができました。
合格後、NNの国語の先生にご挨拶する機会がありました。(合格したと言うとすっごく驚かれました(^-^;)
入試直前の授業の演習では、記述を全部書いていたのに、何か気に入らなかったのか消しゴムで全部消してしまい、消し終わったところで時間切れだったそうです。
アドバイスは一言「消すな(;´Д`)」だったとか。
これで合格できたということは、ひょう太は国語を克服できたのでしょうか。
「できたんじゃない?(・ω・)」と言っていますが、じゃあ答え合わせをするかと言うと「忘れた(・ω・)」
まあ、直感頼みでは早晩行き詰まったでしょう。自分の直感と教わった理論、これを結びつけるさなぎの期間が必要だったのだと思います。危うく羽化しないままになりかけましたが笑
参考になることが書けないからと合格体験記を書かなかったひょう太。そうだね…。