転向 | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで


僕は、やはり負けて。

それは、負けることでも、何にもならないどころか、

「やはり」、始めてはいけない種類のものだったのだ。

負けることもどこかで予感があり、それを、見ない。


そうして、僕は気づかないようなふりをしながら、

悪意の下に始めたに相違ない。


まただ。今の今も、また、嘘を続けている。

それは、悪意の自覚が濃くあるのにも、関わらずである。



僕はもう、

Ungezieferどころか、これは・・・、

Ungezieferを騙るような、

僕の最も嫌悪するところの、

頑迷にして<正しい>道徳的インチキ野郎になった!


いや、駄目だ、・・・。

「身をやつして」、なんかじゃない。


僕はまたしても嘘を!吐いている。


僕は、「最早」、謝る術をもたないクソ野郎だ。


なんて白々しいのだと。


僕は、これが、『ほんとう』だ。


最初から、僕はその「あり方」がもう、

Ungezieferの!「食えない野郎」であって。


どうしようもないのだと、欺きながら、

許しを請うている・・・。


許しをもらえるのが<真理>だと!

必ず、許されるものだと。その態度が何よりも、

僕自身が許せないのだ、いや、許されないのだ。


言葉を続けることは、害悪でしかない・・・。


そうして、許されないのだと、苦しそうに吐きつける

その「あってはならぬ」様は・・・、こんなやつ!


僕は、もう、ではなく、「初めから」おもちゃで

遊ぶことはできない・・・。


いや、まだこの方がましだ。


「俺にはおもちゃで遊んでいる暇など無いのだ!

そんなものが何になるのか?

俺は為さねばならぬ。俺の責任で。」


僕は汚いコピーだ。

そうして、「僕が消していくから、許してくれ」と言って、

正にそのことで「残る」害悪は、どうしようもない。


どうしようもなく、これを「残す」。僕の意思か?


記憶は毒だと、

言葉で負け。


世界を引き受ける、インチキ虫?

汚しているのも僕なのだけれどね。



偶然を騙っていくか。


Ungeziefer


せめて、安らぎを。