18時半、帰宅すると妻が先に帰宅していた。

妻は以前からインディアカというスポーツの団体に所属している。

練習日は毎週金曜日。 今日は練習に参加するらしい。

夕食は既に半分出来上がっていた。


19時頃、息子が帰宅。

久々に話をする時間を持てるかとちょっと期待。

しかし、夕飯を食べにちょっと戻ってきただけ。

食べたら友人A宅へまた行くという。


この時間帯は割と息子の状態は良い。

バイオリズムの関係だろうか。

食事をしながら、それとなく今後の事に話題を移す。


どうやら今の学校の事はまったく眼中にない様子。

通信制高校のA校とサポート校のB校に絞ったと言う。

以前は友人CのいるA校に行きたいような事を言っていた。

しかし今はB校に気持ちが動いているようだ。


B校には万引きで他校を退学になった1学年上の知り合いがいるとのこと。

息子は小学校の頃からスポーツで市の強化選手に選ばれていた。

その時に同じく選出されていた子である。

その他、学校は被っていないが、今の学校出身の先輩もいるらしい。


それらの先輩から楽しそうな話ばかり聞いているようだ。

急にボーリング大会になったりする。

教室でサッカーをしている。

生徒が行きたいと言えば、どこでも連れて行ってくれる。


甘い、甘すぎる。 肝心の勉強よりもそういうところしか見えていない。

それでもまずはちゃんと教室に通えることの方が大事。

サポート校側もまずは子供との信頼関係作りに力を入れているのだろう。


でもB校は1年は女の子しかいないからとちょっと渋い顔。

人数まで把握しいる。 やはり先輩などから情報は仕入れているようだ。

全く考えていないわけではない。 それが何より。


A校でもB校でもいい。 とりあえず両方とも見学に行こうと息子に言う。

そのうち、と息子の返事。 やはり肝心の一歩が踏み出せない。

いつでもいいから、見学に行く気になったら言ってくれと伝える。


食事が終わって、身支度を終えた息子が顔を出す。

どうせ起きてるでしょ。 鍵持っていかないからと言う。

起きて待っているのが当たり前と思っているのか。

起きてると思うけど、あんまり遅くなるなよと一言。

それには答えずに玄関の鍵しめてと言い残し、家を出て行った。


妻も息子も出かけ、ひとりになった。

ひとりになるとどうしても思考がネガティブになりがちだ。

それを誤魔化すため、録画しておいた映画を見ながら時間を過ごす。


息子の帰宅は日付の変わる3分前。

早く感じるのは、やはり感覚が麻痺してきているせいだろう。

食事も終わっているので一直線で部屋に籠る。


今日は少しだけ息子の考えが聞けた。

その都度、言うことが変わるのでまだまだ先は解らないが、

今はこれで良しとしておこう。


休みがあけると10月。

後期の就学支援金は今の在籍校に支払われることになる。

妻はそれがおもしろくないらしい。


1学期から異変に気付き、学校にもいろいろとお願いをしていた。

しかし、こちらが期待する動きは残念ながらなかった。

そして息子の転落は加速していった。

そんな学校に一文たりとも払いたくないと妻は言う。


お金のことで焦っても、それで失敗したら後悔することは明白。

目先の金より、息子の将来の方が大事と妻を宥める。

もちろん、現実的な問題としてお金も大事。

でも最優先は息子。 息子の事を一番に考えなければいけない。