昨日も一日家にいたようだ。
やはりゲームにはまってしまったのか?
帰宅するとベッドでゲームに興じていた。
言いたいことは山ほどある。 耐えろ、自分に言い聞かす。
家にいてもやることがないんだなと気付く。
だから仲間とつるんで深夜まで帰ってこない。
今はゲームといえどもやりたいことがある。
だから家にいる。
きっとそうなんだろう。
普通の高校生が家にいてやりたいことって何だろう?
自分を振り返ってみてもよくわからない。
何か一芸に取り組んでいる子はその修練に打ち込むかもしれない。
でもそうでない子は家で何をしているんだろう。
外で仲間とバカをやってる方が楽しいに決まってる。
昨夜もまた鍋にした。 鳥鍋。 連夜の3人での食事。
息子の様子からは心情が読み取れない。
昨日から息子の高校では中間テストが始まった。
息子に知ってるかと話題を振ってみた。
知ってるよ。でも今更関係ねーし、と息子。
この状態でテスト受けて満点とって辞めたら伝説になれるな。
と軽いツッコミを入れる。
そんなの出来っこないでしょ、即座に妻からツッコミ。
息子は無言で鍋を食べていた。
きっかけは忘れたが翌日の話になった。
明日はお父さんは休みだよというと、えっ? 何で? と息子。
だって土曜日だよと応えると、えっ? 土曜日? と言う。
毎日が日曜日で曜日感覚が無くなっている。
復帰の道は険しそうだ。
食事が終わりかけた頃、玄関のチャイムが鳴った。
またお前の友達か? 息子に聞く。
わからん、出てみればと無表情。
恐る恐る玄関を開けると、佐川のおっちゃんがいた。
その後、息子は完食せずに部屋へ引き返した。
仲間と何かあったのだろうか?
ただゲームがやりたいだけなのだろうか?
息子の様子からはとくに変わったところは見受けられなかった。
就寝前、おやすみと息子の部屋に顔を出す。
ベッドでゲームではなく、スマフォをいじくっていた。
いつものようにスマフォから目を離さず、ああ と一言。
昨日の日中、通信制高校に電話をした。
書類が揃ったので、次のアクションの指示を仰ぐつもりだった。
電話に出た若い女性のセンター長、
連絡書類は在籍校に届けていただけましたかと訊いてくる。
その件については月曜日に連絡していた。 一気に不安になった。
言葉も非常に事務的だ。 自動音声と話しているようだ。
解りました。今、学校同士の連絡をしていますで、
連絡があるまで、そのままお待ちください。
お子さんの通学はもう始めてもらって構いません。
その声が答える。
大丈夫だろうか? 書類はまだ提出していないので今ならまだ間に合う。
息子が急回復し、現在籍校に残ると言ってくれないだろうか。
現実には起こり得ない妄想が頭に浮かんでくる。
大丈夫、学校じゃない、息子を信じよう。
息子が選択した道を信じよう。
私の出来るのはなんとかして学費を用意することだけだ。