昨日は午前中から友人Cが遊びに来た。
チャイムに応答して玄関を開けると、また髪が赤っぽくなった友人Cがいた。
息子に声をかけると、はえー、ちょっと待って と慌てて身支度を整える。
寝起きのままでもいいじゃないかと思う。


息子を待っている間、友人C に声をかける。
来週あたり、一緒に学校に連れて行ってやってくれないかと。
解りましたと笑いながら答える。


息子が支度を整え、玄関に来た。
出かけるのかと聞く。 いやまだ出かけないと息子。
じゃあ何で帽子まで被っているんだろう。


友人Cが玄関で自分の脱いだ靴を揃える。
きちんとしている。性根は良い子なんだろう。
彼もまた大人への階段の途中でもがいている迷子なんだと思う。


部屋では2人でかなり大声ではしゃいでいた。
息子の楽しげな笑い声を久々に聞いた気がする。


昼時、妻が野菜たっぷりのとんこつラーメンを作った。
息子は自分の部屋で友人Cと食べると言う。
途中、胡椒を取りに息子の部屋に顔を出した。
友人Cが 滅茶苦茶おいしいです と応対する。
息子は昔のように屈託なく笑った。 帽子を被ったまま。


食後しばらくして、2人は出ていった。
出ていく様子を2階から眺める。
2台の自転車は友人A宅の方へ消えていった。


妻は午後からママ友とのお茶会に出かけた。
仕事を始めてはみたが気力が湧いてこない。
なんとなく身体もだるい。
横になったり、また机に向かったりを繰り返す。
少しウツの気が出ていたかもしれない。


18時頃に妻が帰宅した時には眠ってしまっていた。
妻に起こされ、一緒に食材の買い出しに出かけた。
中途半端に寝てしまったためか、頭がずしんと重かった。


昨夜の息子の帰宅は深夜1時半過ぎ。
今日は飯いらない、もう寝ると息子。
何か食ったのかと聞く。う~んと歯切れの悪い返事。
それ以上の深追いは意味がない。


就寝前、おやすみと息子の部屋に顔を出す。
ああ とこちらを見ないままスマフォをいじっていた。
早く寝ないと朝起きられないぞと言い残し、部屋を後にした。


今朝もやはり起こすのに苦労した。
それでも何とか朝の儀式は継続出来ている。
それだけが今は心のよりどころ。


朝の情報番組はiPS細胞の臨床疑惑の話題ばかり。

もうそれ以上責めないで。
ちょっと目立ちたかっただけ。
自分を大きく見せたかっただけ。
調子にのって後に引けなくなっちゃただけ。
今の息子のようだ。
早く謝っちゃいな、つまらないプライドなんか捨てて。


今朝の当地は滝のような大雨。
玄関先に放置された息子の自転車が無造作に雨に打たれていた。
自転車に息子の姿が重なる。
うなだれて雨の中立ちすくむ息子の姿が浮かぶ。


雨を凌ぐ大きな屋根にはなれなかった。
傘を差し出す手は届かない。
風邪引くなよ。拗らすなよ。
雨音に搔き消されて声は届かない。
ずぶ濡れの息子をただ茫然と見つめている。