今朝は妻の出勤がいつもより遅いため、二人とも寝坊気味の起床。
それでも息子を起こすのはすんなりとはいかない。
でも朝食は家族の絆、家族の儀式である。
なんとか息子を起こし、朝食の席に着かせた。
朝の情報番組はどの局もノーベル賞の話題ばかり。
iPS細胞。 人類の未来を切り開く、素晴らしい研究成果。
どんな難病でもこれで治せる可能性が出てきたらしい。
でも青春の病は治せない。 壊れた息子の心は再生できない。
今の私には何の役にも立たない。 なんて自己中心的な考え。
心の奥の荒んだ自分に改めて気がつく。
今日は私の出勤が一番早い。
食後、部屋に籠っていた息子に声をかけ、家を出た。
夕方、18時半に帰宅。 妻は既に帰宅していた。
息子の姿はない。 安穏は1日だけだったようだ。
妻と二人で食事の準備。 そして二人で食事。
老夫婦にでもなったような錯覚を覚える。
転入書類の関係で息子の証明写真が必要となった。
最近撮った写真がない。
以前、無断外泊で行方不明になった時、捜索願いを出す寸前までいった。
その時にも写真が無くて困った。
高校入学当時の息子の写真では似ても似つかない。
現在の息子。 金髪で証明写真を撮るしかない。
せめてカラーじゃなくて、モノクロにしようか。
あるいは photoshop で黒髪に変えてやるか…。
私の気付かないところで、妻は写真を撮るから早く帰ってこいと
何度も LINE で呼びかけていたらしい。
返事がない。 あいつは本当に通信へ行く気があるのかとご立腹。
しつこくしない方がいいと宥めるも、素直には聞き入れない。
しばらくして息子が帰宅。 0時15分前。
いつもより若干早い。 妻の呼びかけに応えたということか?
先に食事を摂らせてから、証明用の写真を撮った。
金髪で眉毛なし、何度撮りなおしても人相が悪い。
そのうち、もういいじゃん、何度撮っても同じと息子が切れ始める。
写真撮影終了。
しばらくテレビで危険な外来種の番組を息子と二人で見ていた。
目の前の無表情な金髪の方が私には外来種に思える。
日本固有の種は元来黒髪なのだ。
しかし、危険ではない。 それだけは信じられる。
転入関連書類に記入するペンの滑りは良くない。
一文字毎に重さが増してくる。
そういえば、今の高校の入学願書の名前の欄に中学校名を書いてしまい、
息子が大騒ぎしていたっけ。 今となっては虚しい思い出。
今日も学校へは行っていない。
いつ一歩を踏み出すだろうか、しばらくは静かに見守ろうと思う。
しかし息子の性格からして、何れは気付かれないように
背中をちょんと押してやる必要があるかもしれない。
そのタイミングと、力の入れ加減が難しい…。
あくまで悟られないように押してあげなければいけない。