前回までのあらすじ・・・
実家を出て6年。
転職をしたボクはすさまじい激務に耐えられず逃亡。
借金を抱えて実家に電話するも連絡がつかず、転職先の会社と会社に内緒で副業に精を出す・・・
第6話
新たに入社した会社は、当時はあまり人から尊敬されることのない業界。
偏見もありながらキレイ事は言ってられないと、がむしゃらに働きました。
初任給は手取りで約22万円。
借金返済と家賃、光熱費を払うとそれだけですでにマイナス。
会社に内緒ではじめたアルバイトは、浄水器や寝具などの販売(かなりいかがわしい)。
ショールームにテレアポやDMでお客様をあつめて、商品の体験会やプレゼン。
今回限りの特別価格といいながら法外なローンを組んでいただくビジネス。
『サクラ』と呼ばれるおばさまたちに、
「あら~、すごく素敵。いただくわ♪」
なんて言わせて、布団一組55万円とか浄水器35万円で一般のお客様に販売する詐欺みたいな仕事。
お金は稼げるものの良心
がまだ残っていたボクは、激しい罪悪感
にさいなまれ退社。
恥を忍んで再び羽田空港へ・・・![]()
今回もかつての上司や同僚は「おお!よく帰ってきた!」と歓迎してくれる。
あくまでも副業ですが。
あぁ、何でこの人たちはボクみたいな奴のために・・・。
いつか恩返しをしなくては。
さらに時間のある日は、ボーイズパブ(男性が接客するカラオケパブみたいなところです)でアルバイト。
会社(本業)ではいつも残業を志願。眠るのは
とボーイズパブのソファだけ
。
これで何とか月収45万。それでもギリギリ。
9ヶ月くらいヘロヘロになりながら(たまに倒れちゃったりしながら)やり続けました。
会社からはボーナスも出て何とか本業だけで生活できるようになりました。
あるとき上司に呼ばれ、何かと思えば・・・
昇進辞令!![]()
入社11ヶ月。結構早いほうでした。ところが・・・・
役職が付くのに伴い、会社から渡された書類は
・・・『身元保証書』![]()
![]()
身寄りのない(ちょっと大げさ?)私は誰に頼めばいいのか?
必死で家族の捜索開始!![]()
探すこと1ヶ月(意外と早い?)、兄の手がかりをつかむのでした。
かつてのキャバクラの女の子から兄の携帯番号を聞きだし、電話しました
。
兄 「おぉ、元気か?」
ボク「あぁ、ってゆーか、親はどこ行った?」
兄 「えっ?あ、3年位前に引っ越したぞ。知らされてないの?」
ボク「・・・うん。兄貴は今どこに居んの?」
兄 「俺は中野にいるけど、実家は横浜の・・・」
ボク「これどういう意味かな?」
兄 「お前捨てられたんじゃねぇ?ハハハ!」
これが電話じゃなかったら間違いなく兄をぶっとばしてました。![]()
兄の電話を切るとすぐさま兄から聞いた実家に電話
。
「はい、△△です」と父の声。
「あ、おれ、○○だけど・・・」
「あ・・・あの・・・
」
父はしどろもどろになり母に代わる。
母は涙声。
「どないしてはるの?」
「実は今勤めてる会社で・・・」
住所を聞き、実家へ向かう。
足取りは重い
。
暮らしたことのない実家。懐かしさは皆無。
つづく・・・