一昨日、家族でご飯に行ったときのこと。


我が家では外食する際、子供達に好きな飲み物(主にジュース)を1杯だけ注文するというルールが存在している。


で、そのお店のソフトドリンクは「カルピスかオレンジジュース」というお品書きだったのだ。


うちの子はオレンジジュースを注文した。


のだが、出てきたオレンジジュースを子供らが飲みだすと


顔をしかめて「からい」と言ったのである。


オレンジジュースがからいわけあるかいと


一口飲んでみると


なるほど炭酸割(というかファンタオレンジ)だったのだ。


嫌だこんなオレンジ飲みたくないとゴネだした。


子供らは炭酸飲料が飲めないのだ。


我が家の政は妻が掌握おり、その方針により


子供らたちには糖分の入った炭酸水のヘイトが行われていたのである。


僕は基本的に炭酸水は好きで、子供らが飲んでも別にどっちでも構わない派であるが


口元を痛がる様子が見たくて無糖の炭酸水をたまに飲ませていた。


子供が炭酸嫌いになった原因はたぶん僕のせいだろう。


そのツケがいまこうやってやってくるとは。


ファンタオレンジの炭酸を抜いてバヤリーズに変身させればこのジュースを飲むだろう


ということで俺は食事が運ばれるまでの時間を


マドラーでファンタを高速回転させたり、ストローでブクブク空気を送り込んだりして


炭酸抜きを開始した。


粗方、炭酸は抜けた。


どうだこれで飲めるだろ?と子供に差し出すと


まだからいというのだ。


一口飲むと確かに完全に炭酸が抜けたわけではなく


舌に若干の気泡が弾ける刺激があるにはある。


また俺はマドラーを使い、今度は逆方向に高速回転を始めた。


しかし意外と炭酸というものはある一定のラインを下回るとなかなか抜けないもので


これには俺も新発見だった。


炭酸水を愛してやまない自分にとって


いかに炭酸を抜かずにグラスに注ぎ込むかとか


持ち運びには細心の注意をはらうかなど


几帳面に接してきたのに、炭酸を完全に抜くという面に立つと


かなりしつこい性質を持っていたことに驚かされた。


こんなに苦労して炭酸抜きをしているのに


結局、子供たちはこの超微炭酸と化したジュースを飲まなかった。


せっかくの外食なのに、好きなジュースを1つ注文できるという権利を差し出した挙句


自分の飲めないものが運ばれてきたという状況に俺は不憫に思った。


カルピス頼めばいいやんという意見もあるだろうが


これも我が家のルールとして出されたものは残さない


出されたものを残して新しいものを注文してはならないというルールが適用されていた。


ファンタオレンジをオレンジジュースという表記であり、それを信じて注文した子供達には


何の落ち度もないわけなので、今度妻に内緒でオレンジジュースを買ってあげようと思った。


というか


ファンタオレンジとわかった時点で事情を説明して取り替えてもらえばよかったと今頃に気づいた笑


そのお店のトイレにこのような名言が書かれてあった。







人生は思いどおりになる

あとは

思うか思わないか



そうだ。炭酸だって頑張れば抜けるはずだ!

待ってろよ子供たち!


とテーブルに勇足になって戻る藤井であった。