うちのゴマちゃんは変性性脊髄症です。


発症は一昨年の春頃でしょうか?
歩くのが遅くなり、気がつきました。
これ、全速力です。


それが段々と後ろ足がふらついて、連続して歩ける距離が短くなって、度々止まるようになり



身体のバランスを取るのを補助しないと歩けなくなり



現在はほとんどいざり歩きで移動しています。


変性性脊髄症は犬の遺伝的疾患で、シェパードやボクサーやバーニーズマウンテンなんかに多い病気です。
日本では特にコーギーに多くみられます。
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シニアになって発症し、後ろ足から麻痺が始まり、段々と前足の方に麻痺が広がって、最後には呼吸筋が麻痺して亡くなります。

人間でいうと難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)に似た病気だと言われています。


我が家の長女ウェルシュコーギーペンブロークのピクシーも変性性脊髄症でした。


今から20年くらい前の小泉今日子さんの午後の紅茶のコマーシャルを覚えている方がいらっしゃれば、私と同年代かも照れ
その時に出演したコーギーに注目が集まり、コーギーブームが到来しました。

そう、ブームです。
乱繁殖です。

変性性脊髄症はSOD1という遺伝子を持っていると発症する可能性があります。

ブームに乗ってコーギーを量産するために、遺伝子検査をせず、あるいは変性性脊髄症のリスクのある子をブリードのラインから外さずに繁殖させ続けた結果、日本のコーギーの変性性脊髄症の発症率は、世界のどの国より群を抜いて高くなりました。




人間と暮らしている動物達は自分の意志で子供を作っているのではありません。
すべて、人間がコントロールしています。

将来、健康を害する恐れがあると分かっているのにお金を得るために子供を産ませるというのは、倫理的に問題があるのではないでしょうか?

動物だから別にそこまで考えなくても良いと思いますか?

彼らも自分の意思で動き、食べ、排泄し、苦痛を感じずに、愛され幸せに暮らしたいと思っています。





ペットショップで販売されているペット達は、人間の都合で繁殖されています。
遺伝的疾患のリスクを考慮されていない可能性があります。

純血種を迎えたい方は、その犬種の特長や特有の疾患に精通したシリアスブリーダーから迎えてください。

どうしてもペットショップからしか犬を迎えることができないという方は、ショップの方に「遺伝的疾患はクリアですか?その証明書をつけてください。」と言ってください。
その言葉の意味がわからない、あるいは証明書は出せないというショップの方からは購入しないでください。

遺伝的疾患を蔓延させることにないように、
その子がその子らしく一生を終えられるように、できる事はあります。

ペットの遺伝的疾患を防止するためには何が必要か、考えてみませんか?