毎日毎日愛護センターに収容される犬達。首輪をしていたり、人慣れ抜群だったり、綺麗にトリミングをされていたり…と、恐らくこれまで人間と生活を送っていたであろう子達。どうして飼い主さんが迎えに来ないのか。いなくなったことに気がつかない❓そのうち帰ってくると思ってる❓捜し方がわからない❓

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何であれ、行政機関に収容された子達はその時から命のカウントダウンが始まる。早ければ3日で処分機行きになってしまう。処分というのは窒息死。決して安楽死ではない。処分頭数の大幅な削減に成功した行政機関の中には、静脈麻酔による処分、いわゆる安楽死をするところもあるようだが、まだまだ少数派だ。
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苦しい思いをして死んでいく動物達を少しでも助けたいとボランティアが奔走しても、助けられるのはほんの少数。さらに、貰い手のつきやすい、若くて健康な小型犬の純血種が選ばれる事が多い。逆に言えば、高齢でボロボロの中型犬以上の雑種は行政機関に収容された段階で絶望的である。可哀想に…とボランティアが引き出しても、譲渡できる可能性が低く、ボランティアの保護枠を埋めてしまい、新たな子を助けることができなくなってしまう。

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これから、動物を飼いたいた思われている方に声を大にして言いたい。ボランティアが保護しているシニア犬に是非目を向けて欲しい。愛護センター収容中のボロボロのシニア犬を迎えるのは、リスクが大きいと思うが、ボランティアが保護しているシニアの子達は必要な医療処置を受け、躾もされ、家庭犬としてピカピカに仕上げられている。身体の大きさも、性格もわかっているし、病気があったとしても今後どのようにしていけばいいのかを聞くこともできる。子犬は可愛いが成犬時の身体の大きさはわからないし、性格も、どんな病気を持っているかもわからない。子犬の時期なんてほんの一瞬。大人になってからのほうがうんと長い。
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初めて犬を飼う人には絶対にシニア犬をお勧めしたい。穏やかなエネルギーでイタズラも無く、散歩で引っ張られることもなく、躾で苦労することもなく、迎えたその日から犬との生活を満喫できるでしょう。(中には活発なシニア犬もいるでしょうから、ボランティアさんと良くお話をしてください)
穏やかな笑顔で惜しみなく愛情を伝えてくれるシニア犬の魅力を沢山の人にわかって欲しい。そして、シニア犬が沢山譲渡されるようになって欲しい。愛護センターで処分機に送られるシニア犬が1頭でも減って欲しい。だって、彼らはつい最近まで家族の一員として人と暮らしてきたのだ。彼らにふさわしいのは新しい家族と新しい生活。決して処分機などではない。