ジョン・フォードの名作「荒野の決闘」(1946年)は、何度も繰り返し観た 抒情感にあふれた 大好きな西部劇。




舞台は、アリゾナにある小さな町トゥームストン。クラントン一家と対決する、OK牧場の決闘をクライマックスに、ヘンリー・フォンダ扮する保安官ワイアット・アープと飲んだくれの医師ドグ・ホリデーの友情。全編 詩情漂う、美しいモノクロ映像。そこには、まだまだ、フロンティアランドであった 新生アメリカの人人の、たくましい生き方と闘いと生活があった。


アープがドグの許嫁クレメンタインに抱くほのかな恋心、、、フォンダ扮するアープが「クレメンタイン、あなたの名前が好きです。」別れの時の台詞は、今まで どの恋愛映画にもなかった、恋する者の切なる情感に あふれており やわらかな春の陽差しにも似た、心地よさがある。

だから、この映画のタイトルは、本来、邦題「荒野の決闘」よりも 本題である「いとしのクレメンタイン」にこそふさわしい。


観終わったあと 心の中で いとしのクレメンタインのメロディが、いつまでもリフレインする、、、