キャリアコンサルタント夢現塾の鈴木です。
本日は地域若者サポートステーション「通称サポステ」について紹介していきたいと思います
サポステは、働くことについて悩みを抱えている15~49歳までの方が就労に向かえるよう、多様な支援サービスを提供する機関です。
厚生労働省が委託した全国の若者支援の実績やノウハウがある民間団体などが運営しており、全国の都道府県に設置されています。(全国177か所に設置)
支援対象は?ハローワークとの違い
サポステの支援対象は、
「就職に向けた取組への意欲はあるものの、生活習慣の乱れやコミュニケーション能力の不足など複数の課題を抱えており、ハローワークの就職支援を受けても、通常ハローワークが取り扱う求人への就職が困難であると考えられる者」
となっています。つまり、ハローワークとは支援対象が全く異なるということです。
支援の内容は?
サポステではどのような支援が受けられるのでしょうか。
サポステにより多少異なりますが、
主な支援は
・キャリアカウンセリング
・セミナー
・職場体験
の3本柱です。(これらは全て無料の支援です。)
カウンセリングは予約制で、キャリアコンサルタントなどが対応します。
また、公認心理師資格を持った専門家も在籍し、必要に応じて一般就職以外の進路も提示します。
セミナーは、適性検査や自己分析、面接練習などを行う他、職業理解や発達障がいに関する内容などを実施しています。
職場体験は、企業と連携した職業体験もありますが、目的としては実際に仕事を経験することで、就職前に自分にやれそうかどうかを見極め、ミスマッチを防ぐことを目的としています。
(サポステ名古屋の例)
進路未決定者を社会につなぐ
あらゆる業界で人手不足が叫ばれる昨今ですが、15~34歳の若年無業者は約57万人に達しています。またその割合が上昇しており、若年層への影響が高くなっています。
ニートと呼ばれる若年無業者の存在が社会課題となった06年度に事業化された支援機関ですが、進路未決定者を社会につなぐのはそう簡単ではないと思います
そもそもサポステ自体の認知がまだまだ進んでいない部分があります。
特に、利用者別に見ると高校中退や高校卒が全体の2割未満と少ない状況になっています。
ひきこもり状態になる開始年齢は高校卒業から5年以内が多いという調査結果があり、早期の支援を行い、社会とつなげていくことが必要です。
特に、学校を卒業すると親以外に面倒を見てくれる人もいません。
困った時にサポステを身近な存在として活用していくために、高校時代からサポステの存在を紹介するこも良いと思います
現在は通信制高校に通う生徒も増えています。定時制や通信制高校で学業と仕事を両立する必要のある生徒は支援対象になります。よりサポステの必要性も高まってきています。
早期離職という社会問題をどう減らすか、これはキャリア支援に関わるキャリアコンサルタントとして考えなければならない問題ではないでしょうか。