本日は、キャリア教育やキャリア形成支援、就職支援等で活用できる

「厚生労働省編 一般職業適性検査(GATB)」についてご紹介いたしますピリピリ

 

 

キャリアコンサルタント学科試験でも類出なアセスメント・ツールですねニコ

 

 

それでは内容について見ていきたいと思います。

 

 

厚生労働省編 一般職業検査(GATB)ってどんなもの?? 

 

GATBは厚生労働省が主催している職業適性検査です。

お近くのハローワークにて実施することができます。

 

 

こちらは「進路指導・職業指導用」「事業所用」があります。

 

進路指導用では、主にキャリア教育などに活用されています。

事業所用では、就職試験などに活用されているようです。

 

 

どちらにおいても、多種多様な職業分野において、仕事をする上で必要とされる代表的な9つの能力を測定することができます炎

 

 

現在これらの能力をどの程度持っているかを知り、能力と希望する仕事との関係を知ることで、自己理解を深め、望ましい職業選択を行うことを目的としています。

 

 

キャリアコンサルタント試験の勉強をしている人はスーパーの職業適合性を思い浮かべてみて下さい!

 

 

職業適合性は、「能力」と「パーソナリティー」に分かれると思いますが、その能力の部分について理解するために行うものだと考えていただければと思います。

 

 

対象年齢

対象年齢は、13歳以上~45歳未満となっています。13歳は中学2年生になります。

 

 

GATBは発達障害の有無にかかわらず、就職活動をしている人や、自分の職業適性を知りたい人、得手不得手を整理したい全ての人が検査対象です。かなり幅広い年代で活用できる検査になります電球

 

 

検査内容

11種類の紙筆検査と4種類の器具検査から測定します笑い

所要時間は紙筆検査で50分程度です。

(時間制限法の最大能力検査)

 

 

 

紙筆検査の11項目キラキラ

・円打点検査

(円の中に点を打つ検査)

・記号記入検査

(マスの中に同じ記号を書く検査)

・形態照合検査

(形と大きさの同じ図形を探し出す検査)

・名詞比較検査

(文字・数字の違いを見つける検査)

・図柄照合検査

(同じ図柄を見つけ出す検査)

・平面図判断検査

(置き方を変えた図形を見つけ出す検査)

・計算検査

(加減乗除の計算を行う検査)

・語意検査

(同意語か反意語を見つけ出す検査)

・立体図判断検査

(展開図で表された立体図を探す検査)

・文章完成検査

(文章を完成する検査)

・算数応用検査

(応用問題を解く検査)

 

 

器具検査4項目キラキラ

・さし込み検査

(棒をさし込む検査)

・差し換え検査

(棒を上下逆に差し換える検査)

・組み合わせ検査

(丸びょうと座金を組み合わせる検査)

・分解検査

(丸びょうと座金を分解する検査)

 

 

GATBで測定される9つの適性能

9つの適性能とは、仕事をする上で必要とされる知識や技能を身に付けるもとになる能力を表し、多くの職業に共通する代表的な能力です。

 

 

下記の表から能力の種類と、活かされる場面の関連を参照して下さい。

 

それぞれの適性能を、認知機能・知覚機能・運動機能と3つに分類しています。

 

 

結果の見方

適性能の得点は100点が平均点(偏差値50)で、90~109点が平均レベルとなります。集団の分布は正規分布の形になります。

また評価段階をA~Eで表します。125点以上の場合、評価段階はAとなります。

 

各適性能の集計の方法ですが、

例えば、Gの知的能力の場合、

 

T-9  立体図判断(25%)

T-10 文章完成(40%)

T-11 算数応用(35%)

 

で得点を算出します。

 

実際に私が実施した検査結果です笑ううさぎ 

(空間が・・・・あせる

点線は、加算評価段階のグラフです。

加算点を加えることで、測定誤差を考慮しています。

一番下にあるのが11の検査の粗点になります。

 

 

職業領域と適正職業群

GATBでは、職業領域を、個人の職業に対する興味・関心、職業環境の類似性に基づき13に区分します。また、適性職業群は職業領域をもとに代表的な40の仕事に分類されます。

 

 

ここで、適性評価の見方についてご説明しておきますひらめき電球

 

H:「基準を満たしている」

m:「基準をほぼ満たしている」

L:「基準を満たしていない」

/:「判定できない」

 

 

は、検査で得られた適性能得点が所要適性能基準以上の場合となり、その職業に就いた場合、能力面からはうまくやっていける可能性が高いということになります。

 

 

は加算点(8~12点)をプラスするとHになるときにmをつけます。

 

 

また職業群ごとに、必要な適性能は異なりますが、その中で一つでもLが就く場合、適性評価はLと判定されます。
 

 

こちらも私の検査結果です。空間能力が低いため、それに関わる職業がLの評価になっています。ちょっとショックでした絶望

 

 

注意すべき点

留意すべき点として、この適性検査は能力が高い・低いを計るためのものではないということです。

 

 

検査結果には、受験時の体調や環境、また、得意・不得意な項目の検査など、実力以外の条件が影響している場合もあります。

 

 

進路や職業を選択するには、適性能のみならず、その職業に対する興味や自信、自分の性格などあらゆる角度から検討することが必要です叫び

 

 

ですから、この検査においては、強みや弱みなどの自分の特性を知り、その特性をどんな職業で活かせるかという点に着目していくことが望ましいと考えます拍手

 

 

(て書きましたけど、なんかやっぱりショックだな~ガーン