成人することのない娘 | 明るすぎる闘病日誌

明るすぎる闘病日誌

40歳代で乳がんと大腸がんを経験して感じたこと



過不足ない生き方
Too much spoils, too little doesn't satisfy.

昨日は、

昨年急逝した娘の、20歳になるはずの誕生日でした。

 

毎日娘のことを思い、

毎日悲しくて苦しいのですが、

昨日はことさらにさみしく感じました。

 

仏壇にお酒を供えて、

コロナ禍における成人式の開催是非について各自治体によって判断のわかれている、というニュースに

またひときわ娘への思いが押し寄せて

そしてまたこれを書きながら

泣いています。

 

仕事のやりとりのメールやチャットの通知音も

キーボードを打ち続ける音も

全てがカラカラと虚しく響いて、

テキストからは相手の気持ちが読み取れず

おそらく単に投げかけられた質問でさえも

イライラと怒られているような気持ちになり

罪悪感で押しつぶされそうになります。

 

世界中に向かって叫びたいような気持ちと、

誰にも気づかれずに静かにひっそりと消え入りたい気持ちと

長く深い呼吸を繰り返しながらその混沌を画像として脳内に展開しています。

 

苺が好きだった娘のバースデーケーキはいつも

ドーム型の全面にたっぷり苺をあしらったタルトケーキを注文していましたが、

息子は苺が好きではないので

もう、我が家には苺を購入する機会が全くなくなりました。

 

今日は苺をお供えしようかな、

そう思いました。