中学2年生の誕生日に伯母がアーネスト・ヘミングウェイがノーベル文学賞を受賞した、老人と海の文庫本をプレゼントしてくれた。
 
余りにも有名な小説なので内容には触れないが
主人公の老漁師サンチャゴはこの小説のながで沢山の
名台詞を言う。
例えばこんな名台詞がある。
「人間は負けるようには出来ていないんだ。例え殺されたって、負けるわけではないんだ。」
「希望を捨てるなんて馬鹿げたことどころか罪だ。」 

僕はサンチャゴの言葉を読みながら、
今まで自分に、こんなことを言ってくれた人はいなかった、と思った。
僕はヘミングウェイのファンになった。

ヘミングウェイは実際にスペイン内戦に参加している
その経験から、誰がために鐘は鳴るや武器よさらばを書いた。
だからヘミングウェイの小説にはリアリティがある。

女の人の場合は知らないが
男の場合、実体験を伴わない男は同じ男に信用されない。
俺は喧嘩が強いんだぞー、と言ってるだけでは信用されない。実際に強い男と喧嘩して勝って初めて信用される。
俺は仕事が出来るんだ、と言ってるだけでは信用されない。実際に仕事で大きな成果を出して初めて信用される。
女の人は、男の話すことだけで男を信用しない方がいい。その男の話していることをその男が実体験として持っているかを確認しなくてはいけない。
男の場合
パリのことを語るのは、パリに行ってから語る
恋愛のことを語るのは、大恋愛してから語る
というのが基本だ。
女の人は実体験が伴った男を選ぶべきだと思う。

ヘミングウェイは恋愛に関しても名言を残している。
男はしばしば一人になりたいと思う。女も一人になりたいと思う。そんな二人が愛しあった時、お互いに
その想いに嫉妬するものだ。

誰がために鐘は鳴るのなかに
人生は素晴らしい、戦う価値がある
という言葉が出て来る。
ヘミングウェイの言葉を読むと勇気が出て来る 
そしてヘミングウェイには勇気に関する名言がある
それは、
勇気とは窮地に立った時の気品である
という言葉だ。
男の場合、窮地に立った時、気品を見せることが出来るためには、実体験を積んでおくことが必要だ。

ヘミングウェイはこんなことも言っている。
我が人生は一行の文章で表すことが出来る。
そう、私は一生を充分に楽しんで生きた、と。 

僕も最後は、こう思えるようになりたいと思う。