僕の大好きな映画のひとつが風と共に去りぬ。
スカーレットオハラを演じたヴィヴィアンリーは今でも僕の大好きな女優さんだ。

僕はこの映画を中学2年生の時にテレビの映画番組で見て感動した。
ところが大学を卒業し社会人になってから、少しずつ風と共に去りぬの恋愛に不自然さを感じるようになった。

今はこう思う。
レットバトラーの様な自分の思うがままに生きている様な男こそ、メラニーの様な貞淑で思慮深い女性を好きになり、アシュレイの様な少し気が弱くて真面目な男こそスカーレットオハラの様な強く情熱的で自由奔放な女性を好きになるものだと。

先日、高校の時の仲間達も久しぶり食事をした時、
僕がこの話しをすると、みんな確かにそうだな、と言った。
やはり男は僕の様に感じる。

僕は原作者のマーガレット・ミッチェルという人のことを調べた。
すると興味深いことが分かった。
マーガレット・ミッチェルは離婚して再婚している。
最初の旦那さんは、毎晩遊びに出かけ、ふらっと何処かに行って、何日かすると帰って来る、みたいな人だったらしい。
マーガレット・ミッチェルはこの旦那さんが好きだったがやむなく離婚して再婚した。
再婚した旦那さんは、誠実で献身的な旦那さんで、
身体が不調なマーガレット・ミッチェルを支え続け
風と共に去りぬを完成させる。
つまり、原作者マーガレット・ミッチェルは私生活ではアシュレイの様な男に愛される、レットバトラーの様な男には余り愛されなかったということになる。
風と共に去りぬには私生活と逆のことが書かれている

風と共に去りぬを語る人は殆どが女性だ。
みんなスカーレットオハラのことばかり語る。
娘を失ったレットバトラーの悲しみや2人の女性の間で悩むアシュレイのことは殆ど語られない。

風と共に去りぬは、女性によって評価され女性によって語られ女性によって伝説になった作品かもしれないと思う。