久々に家でのんびりした休日。

過去に撮りためた映画を片っ端から引っ張り出して観ていて、昔、タイトルを見て映画館で観ようと決めた作品が出てきた。


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実際に起きた事件を元にした映画。

性同一性障害を自覚しながら、世間からの無理解や差別に、やり場のない気持ちを、享楽的、排他的な世界に身を投げ出す事でしか表現できなかった。

ヒラリースワンクが熱演する主人公の女性(ある意味では男性)には、そんな印象を抱いた。

ただ自分の気持ちに正直に生きようとしただけの主人公の命の最期が、余りにも哀しかった。

マイノリティの生きにくさ。

自分とは異なるものへの理解、存在を認める事。常識の撤廃。

大衆や世間の価値観に惑わされずに、自分がどう思うか?何を感じてるか?

誰しもがそこに気付く感度を上げたなら。

防げる悲劇もあるんじゃないかな?

そんな事を思いながら、純粋過ぎる衝動のむき出しなエネルギーに、ヒリヒリしながら、ヒラリースワンクの冷たく熱のある美しさに見惚れた休日の午後でした。

観終わって、脱力感でふと見た外はポカポカ陽気。

こんな陽気の心地良さを、あの主人公はどれくらい味わうことができたのだろうか…