今日は時間が空いたので、思い立って横浜本牧の三渓園へ行ってきた。前に来たのは十年以上前になる。



 三渓記念館では湿版という古くからの写真技法で三渓園内を撮影された写真を展示していた。



 味わいのあるモノトーンの写真で、ちょっとした趣向を凝らした展示だった。


 その後、内苑を見学しているとガイドツアーのお知らせがあり、時間に合わせて集合場所へ向かった。

 三渓園は、明治時代末から大正時代にかけて製糸・生糸貿易で財をなした実業家・原三渓が自らの構想で作り上げた庭園で、京都や鎌倉から移築された古い日本建築を庭園内に見事に調和させて配置している。そして明治39年、私邸の門柱に「遊覧御随意」の看板を掲げ、外苑に一部を一般に公開した。明治43年の横浜貿易新報にこう寄稿されている。

「三渓の土地は勿論余の所有たるに相違なきも、其の明媚たる自然の風景は別に造物主の領域に属し、余の私有に非ざる也…」


 ガイドツアーで再び内苑を回った。



 臨春閣

 聴秋閣


 ガイドツアーは約一時間。やはりガイドの解説があるとその建築のいわれが分かって楽しい。


 ガイドツアーが終わった後は梅園を回った。まだいくつかの木で咲き始めた程度だったが、茶屋の前の紅白の梅が一本ずつきれいに咲いていた。



 今週末から観梅会である。


 季節を変えてまた来たいと思った。