52年の時を経て勇退される女王陛下(王室HPより)

昨年の大晦日に突如女王陛下から退位の宣言があり国中が驚いた。
しかも退位の日は52年前彼女が王位を継いだ日、1月14日。
そう、たった2週間の残り時間。

今日ヨーロッパで現在唯一の女王が退き、新王が誕生する。

デンマークが歴史上女王をいただいたのは彼女が初めて。過去に摂政として実質王位についた同じ名前の女性はいるが、そこから数えても560年ぶりの女王誕生だったのだ。
次の皇太子も男子なのでデンマークの女王が再び誕生するのはいつのこととなるだろう。


女王陛下が誕生された時の法律はデンマークも男子のみ王位につけるというものだった。
2ヶ月早く生まれた従兄がおり、当時は彼が王位を継ぐものとされていた。
1953年に国民の意に押される形で法改正が行われ、男子優勢ではあるものの女性にも王位の継承権が与えられ、今のマルグレーテ女王が誕生した。


新王になるフレデリック10世


  • 次期王太子クリスチャン王子

女王陛下はオペラの衣装をデザインしたり、本の挿絵を担当したりととても芸術に明るい人物でデンマーク国民に広く愛されている。メディアの取材にもタバコを片手に応じるなど気さくでヘビースモーカーでも知られている。


10年ほど前の夏、王室のサマーハウスのお城に滞在されていた女王陛下主催のパーティーに招かれたことがある。
その際にはピンクと赤の華やかな大花柄のドレスをお召しになり終始ニコニコと我々招待客に接してくださった記憶が鮮明に残っている。
今は亡き王配殿下とご一緒に城の池で獲れる鯉の話、ピアノの話などをして緊張してはいるものの和やかにお話が出来とても心地よい時間であった。


本日15時。歴史的な瞬間にソワソワしている。