年少の部の入賞者、おめでとう㊗️


二つの対照的なチャイコフスキー。

3月4日から1週間地元で国際ピアノコンクールが開催され、先週末にはファイナル及びガラコンサートが催された。
12歳から15歳、16歳から21歳という2つのカテゴリーで競われたこのコンクール、2011年からと新しいが文字通り世界中から参加者が集いレベルも高く、そして街全体が心なしか華やかになる。

年長のカテゴリーでは4人のファイナリストのうち2人がチャイコフスキーのピアノコンチェルトを奏でたのだが実に対照的で、どちらも本当に楽しませてくれた。

最初のピアニストが奏でるチャイコフスキーは今まで聞いたことのないようなものだった。
実に様々なチャイコフスキーのballetシーンが繊細かつこの作曲家が持つ独特の美の世界が仕掛けられた。敢えて言うならピアノコンチェルトというよりballet sceneを観ている、そんな演奏だった。


2次予選の結果待ち❤️




もう1人はダイナミックで迫力あるオーケストラと拮抗しながら、互いの音を一音たりともこぼさず聞き合い、一つの大きな音楽を作り上げている高揚感があった。ソリスト、そんな言葉が自然と出てくるそんな演奏で圧巻だった。


元々個人的によく好んで聴く楽曲ではなかったけれど、今回の2つの演奏を通して新しい発見があったのが嬉しい。

なによりもこうして若い音楽家たちの研鑽を直接肌で感じながら聴けるというのは本当に贅沢で愉しい。
名のある音楽家のコンサートも素敵だけれど若い音楽家たちの理解力、表現力、想像力を感じた時の楽しさはまた格別なのである。