フキノトウならぬ福寿草
芝生の凍り露と枯葉の霜降り
冬の最後を締めくくる時期とも言われてる大寒。
私は動植物の変化を知らせる詩のようなこの暦、二十四節気や七十二侯がとても好きです。
1年で最も寒い時期はデンマークでも同じで毎日のように霜が降り、凍てつくような寒さ。
冬極まり、春の気配がうっすらと感じられるようになるのもこの時期ならではです。
「款冬華、ふきのはなさく」
雪の下から蕗のとうが顔を出し始める季節。
立春までのこの最後の冬将軍を迎えながらも先人は少し先の春を足元で見て感じていたのだと思います。
あと少しで立春。
強い寒さの中で生まれた美しい現象と春の気配のコントラスト。
暮らしの中での贅沢さを感じるそんな朝です。