今回ロシアとウクライナの戦争下にヨーロッパに行き、現在はパレスチナとイスラエルが戦争を始めてしまい…。

各国でのデモの映像を見るたびに心がとても痛く、また恐怖を感じています。

第3次世界大戦が起こってしまうのでは…こんなに世の中が混乱してしまって…。

 

パリのユダヤ芸術歴史博物館にて

 

マッキーがホロコーストに興味を持ちだしたのは、2013年のポーランド旅行でした。

ポーランドにはそれとは別に訪問したかったのですが、たまたまガイドブックでアウシュヴィッツ強制収容所を目にしました。

それがドイツではなくポーランドにあったなんて…。

世界史を学んだことがなかったし、それまでは興味がなかったので気にも留めていなかったのです。

でもせっかくポーランドにいるのだから行きたい、いや人間として観るべきと思いました。

 

そこから、イスラエル、リトアニア、岐阜県とホロコーストに関係のある場所を訪れてきました。

勿論他にも関係のある場所は多数あると思いますが、思いついたところ、行けそうなところから行こうと思ったわけです。

 

そして今回のヨーロッパの旅でも、各国何かしらホロコーストには関係しているのではと思い、可能な限り観光できる場所を見つけて計画に入れては訪問しました。

 

パリにはユダヤ芸術歴史美術館があり、ユダヤ教の歴史や芸術などを紹介しています。

ホロコーストとはまた違った視点の方面からですが、それでもいろいろなものに触れたいと思いました。

悲しい歴史だけでなく美しい芸術品や文化に、そしてマッキーがヘミとして語学の講師として興味があるヘブライ語にも触れたいのです。

パリの3区にあります

他の建物と同化しているので、通り過ぎてしまうかも…。

早く着きすぎてオープンしてなかった…

入り口には銅像が立っています

ルイ・ミテルベルク作「ドレフュス大尉へのオマージュ」

何かのアートらしい

日本語のガイドもあればいいなぁ~と思った

 

建物内が撮影可能だったのか覚えてないのですが、以前に訪問した人のブログには写真がいっぱいあったので、良ければ訪問してみてください↓

 

 

ホロコーストに興味を持ったのは、どうして人はそこまで残酷になれるか…と言う問いでした。

現在のパレスチナとイスラエルの戦争は、どちらも抑圧されてきた歴史からくる反動で、簡単に言ってしまえば我慢の限界を迎えたのかと思いました。

それがロシアとウクライナの戦争に影響を受けてしまったのでは…力で抑圧すれば何とかなる、そんな思想が一番危ないと思うのです。

 

ホロコーストはその中でも、マッキーがいろいろな歴史を見てきた中でも一番残酷な事だったと思います。

戦争はどうしても人が死んでしまいます。

それは仕方ないと言うのも間違っているかもしれませんが、それでも争う限りは犠牲者が出てしまいます。

でもホロコーストや今まで世界の歴史の中で出てくる大虐殺はそれとは全く違います。

争っているわけでもない一般の人たちが、何の理由もなく殺されるのです。

そこに思想があっても思いがあっても、人が人を殺していいわけはありません。

 

そしてイスラエルに行ったことがあるマッキーとしては、どんな理由があるにせよ…イスラエルが人道的にガザ地区にいる市民たちに残酷なことをしていることがとても悲しいです。

どうして自分たちがされてきたことを人にできるのだろうか?

勿論、それに対抗しているハマスも正しいことをしているとも思いません。

 

何よりもそれを軍事産業は儲かるから、今戦争をしてくれて有難いと言った日本人を心底軽蔑しました。

そんな人は、テレビで担架で運ばれて負傷している子供を見てもそう思うのでしょうか?

日経株価がどうとか、今日は40万円損したとか、そんなことを言っている自分が恥ずかしくないのかと思いました。

死ぬときにお金を持っていけないのに、お金に欲がくらんで人を人とも思わないまま生きていきたいのかな…?

「キレイごとなんて要らない、戦争はお金をうむ」

 

と言ったおっさんに一言…

マッキーはキレイごとを言って生きてやる!

あんたみたいにはならない!

貧しくたっていい、心は汚したくない!

 

勿論マッキーは何もできません。

こんな世の中になっても何もできず、できない自分が悔しいです。

ホロコーストを知りたいと言いながら結局何を知ったのか、それが何も役に立たないのに…。

 

ただ、戦争は何も生まないのです。

ナチスドイツがユダヤ人を抑圧していた時、彼らはヒーローだったはずです。

勿論、反対していた人たちもいただろうけど、あの時代にそれを言うことは許されなかったでしょう。

でもドイツが敗戦したとき、ドイツ側の将校たちは戦犯として絞首刑になったり、国際指名手配としてずっと追われたり、因果応報な末路を辿りました。

でももし戦争がなければ、もしユダヤ人を殺さなければ、彼らにはもっと違った人生があったはずです。

戦争下の彼らは洗脳や思い込み、忠誠心で精神的におかしくなっていたでしょう。

 

もう1つ、テレビで興味深い実験映像を観ました。

人間の中に潜む残虐性を暴く実験で、それがどう誘発されるかです。

人は大きな権力の前では残虐になりえるということ。

これは日本もそうだった時代がありました。

だからと言って日本が戦争下に犯してきた罪を許してほしいとか、理解してほしいというわけではないのですが…。

それでも誰もが陥る可能性があるということ。

戦争は特に人を獣に変えてしまい、道徳心を奪い去ってしまいます。

法律なんて存在せず、人を殺しても裁かれず、時には英雄にしてしまう。

 

 

 

マッキーは何もできないけど…それでもこの戦争が早く解決することを願い、誰も死んでほしくないと切に思う…。

虚しいですね…