(写真;naverイメージ/ユン・ヨジョン写真左から2番目)
2021年4月26日(日本時間)、
第93回アカデミー賞で
映画「ミナリ」に出演した
韓国女優ユン・ヨジョンが
助演女優賞を獲得!
韓国人俳優としては初めて受賞。
昨年度、作品/監督賞を受賞した
ポン・ジュノ監督の「パラサイト・半地下の家族」に続いての快挙です!
韓国ではユン・ヨジョンの作品や人となりを紹介する特番が放送されています。
防疫対策強化中のヨンサンCGV。
物語は・・・
アーカンソーで農業を始めようと
ボロボロのトレーラーハウスに引っ越してきたジェイコブ一家。
そこへ妻の母親(ユン・ヨジョン)も韓国からやって来て
・・・
1980年代、
希望を求めて米国に移住した韓国人一家の物語。
監督の韓国系アメリカ人、
リー・アイザック・チョン自身の体験が
この映画の下敷きとなっているとのこと。
(写真;naverイメージ)
タイトルの「ミナリ」は
韓国語で”セリ”のことです。
映画の中で”ミナリ、ミナリ”と言っていた
ユン・ヨジョンのシワがれた声が
観終わった後も耳に残ります・・・
「ミナリ」は
「パラサイト」的な韓国映画をイメージして観るとテーマやリズム、トーンなど、
かなり違うはず。
実はこの映画、セリフの8割が韓国語ですが、
アメリカ映画です。
オスカー常連の映画スタジオA24、
ブラッド・ピッド率いる製作会社PLAN Bが
タッグを組みました。
「ミナリ」でユン・ヨジョンに助演女優賞をもたらしたのは、アカデミーに近いこの強力な座組みだったとも言えるでしょう。
監督と同じく、
主演のスティーブン・ユアンも
韓国系アメリカ人。
米ドラ「ウォーキングデッド」に出演してます。
「バーニング」(村上春樹「納を焼く」原作)や
ポンジュノ監督「オクジャ」など、
時々韓国映画にも出演するのですが、
韓国俳優とはまた違う、
いい味出してるんですよね!
デビューして今年50周年を迎える
ユン・ヨジョン、
映画やドラマなどさすがに出演作は多数ありますが、
個人的に一番印象に残っているのは
KBS「棚ぼたのあなた」(2012)。
生き別れした家族が再会するというホームドラマで、視聴率50%近くまでとった名ドラマでした。
30年前見失った子供を探し続ける母親役でした。
とはいえ、ここ10年は、
女優というよりはバラエティーでの活躍が目覚ましく、
「花よりお姉さん」(2013)、
「ユン食堂1、2」(2017〜2020)、
今年1月スタートした「ユンステイ」
まで、どの番組も高視聴率を記録。
飾り気のない人となりに好感度も高く、
若い世代には女優というよりはむしろ
チーム率いる大ボス的なイメージが定着しています。
映画を観ながらも
ユン・ヨジョンが
「ユン食堂」のオーナーに見えてしまうのは
私だけでしょうか......
多才な人はバラエティーでも活躍しますが、
個人的には
名俳優にはもっと作品を残してほしい
と思っています。
アカデミー賞を機に
女優ユン・ヨジョンの更なる活躍を
期待しつつ・・・
祝!ユン・ヨジョン
アカデミー助演女優賞!