昨夜、
韓国で人気のグルメ番組「水曜美食会」でも
デジクッパ(돼지국밥)の特集していましたが…
デジ(돼지)は”豚”、
デジクッパはいわゆる豚骨スープご飯です。
このクッパ、
最近ソウルでちょっとした話題になっています。
なぜかというと、
ソウルのデジクッパは独自に進化して、
新しい味やスタイルを提供する店が
増えているからです。
これは果たして”デジクッパなのか?”と
物議を醸していることも話題。(笑)
ソウルのど真ん中、光化門に
TVにもよく出る有名シャフがオープンした
この店も話題の店の一つ。
「クァンファムンクッパ(광화문국밥)」
広い駐車場の奥に、簡素な建物。
その1階にレンガで囲った入り口、
屋号の白黒看板がひとつ。
昼時は近くのサラリーマンで行列ができるというので、
オープン直後の11;30に入店。
大きな窓からの自然光が優しい店内は
洒落たカフェのようです。
デジクッパの他に
平壌冷麺、スユック(蒸し肉)、スンデ(腸詰)など。
クッパの食べ方が書いてあります。
出汁に骨は使わず黒豚の肉だけを使用している、
お好みであみ塩を少々、
薬味はオススメしないとのこと。
スープに対する自信の表れでしょうか。
ネギたっぷりスープの下に
お肉のスライスが入ってます。
やわらくて美味しいです。
スープは全く豚の臭みがなく、
非常にあっさりしています。
これまで飲んだデジクッパとは別物。
ラーメンともコンソメとも違う。
例えるなら冷麺スープのようなすっきり感?
続いて冷麺です。
デジクッパ店に冷麺は
あまり聞いたことがないので、
実はここの平壌冷麺が食べてみたくて、
この店に来てみましたが…
見た目通り、麺もスープもすっきりした味わい。
でも冷麺というよりは冷やし汁そば?
元来デジクッパの店は
床がベトベトしていたり、
あの独特の臭みが鼻についたりしますが、
ここは肉の臭みなど全くない。
カフェのような清潔な店内で、
癖のないクッパとキムチを
黙々と食べる物静かな客。
店内快適で、料理に自信とこだわりがある。
だけどなんだか味も量も物足りない。
デジクッパを"食べた感"がまるでない。
そうです。
これがソウルデジクッパのトレンドなのです!
でも、やっぱりデジクッパは
人も空気も雑然とした店内で
ギトギトする豚骨スープの中のご飯を
スプーンで無造作に混ぜたら
ハフハフ言いながら頬張り、
時々大きめのカクテキをかぶりつく、
あの感じがいい!
昨日のグルメ番組でも
元祖は釜山なのか大邱なのかと
盛り上がっていましたが、
小洒落たソウルのデジクッパは論外。
釜山と大邱のデジクッパはどうかそのまま
変わらないで欲しいものです…
광화문국밥
クァンファムンクッパ