- ★★★(
×3) - 大地の子〈1〉 (文春文庫)/山崎 豊子
¥610 Amazon.co.jp 全4巻
「華麗なる一族」や「白い巨塔」、映像化された作品では知っていましたが、- 小説としては初めて読みました。
- 噂には聞いていましたが、本当にすごいですね。
- これが“山崎豊子”なんですね。
- 開拓団として中国に送り込まれたとある日本人の家族。
- それが日本の敗戦により中国で生き別れてしまいます。
- 中国に取り残された息子と、妻と息子と娘の生死もわからぬまま日本に帰国せざるをえなかった父。
- 息子は生きてはいるものの日本人ということで、差別され、
- 文化大革命時代には労働改造所(刑務所)に送られます。
- そこでは犯罪者以下の扱いを受けながらも必死に生き抜く主人公。
- そして、日中の国交が回復してからは中国の国家的製鉄プロジェクトに抜擢されるも、
- 父との再会や中国という国の薄暗い一面を垣間見ることによって、
- “日本”と“中国”という因縁の関係を持った二つの国の狭間で
- 自己のアイデンティティーを求めさ迷うという物語。
とにかくシーン毎の描写が本当に鮮明で、“徹底的なリサーチこそが山崎文学の根幹”であることはモノの本で伝え読んだことがありましたが、ここまでとは思いませんでしたね。
- はっきり言って“圧倒的”でした。
- 中国人の日本に対する反日感情とかって特に僕ら戦争を知らない世代には本当に実感がないしイメージできないと思うんですけど、この作品はよくぞここまでと思うくらい時代的な背景や“中国人”という国民性がしっかりと描写されているんですよね。
- そして、それは全4巻にわたる大長編にもかかわらず途切れることがありません。
“限りなくノンフィクションに近いフィクション”。
また時間ができればぜひ新たに山崎豊子作品を読んでみたいと思います。