久しぶり。


ほんとに久しぶりに、見つけたよ。


あなたの面影。

あなたが書いた、あなたの名前。


ケータイ番号。


あなたの字を、二重線で





あたしの手で、






消したの。




乾いた声で、

言われたから。



ううん、違う。


ほんとはね、きっと、もっと、違う。


同情の眼差しで見られたように感じたから。


だからね、あたし。



強がって、




平気な顔して、




素早く消して、




笑顔で渡したの。






少しだけ、涙目になってたの、





誰にも気付かれてないよね…?






みんなね。


困るんだよね。


どうしようもないんだよね。


きっと、あたし以上にね。


悩んでるんだろうな。


神経使わせてゴメンね。





でもね、


過去の運命、


否、仮定、過程、軌跡はね、


けっして、変えられないんだよね。




残酷だよね。


ひどいよね。


惨いよね。





泣きそうだった、授業中。


必死にこらえた、涙。


振り切って、断ち切って。


前を向いて歩こう。


きっと、未来には―…







未来には、きっと―…




   あじさいaiあじさい