出先から戻る途中、携帯に部下のT中から連絡が入った
「あ、そねさん!T中です。お疲れ様です。あの、今日夜空いてますか?」
「何?なんだ、またなにかやっちまったのか?」
「いえ、仕事じゃなくて、今日、合コンやるんです。合コン。
ちょっと男が足んないんで出てもらえませんか?」
「は?合コン?・・・おれ、おっさんだよ?知らなかったっけ?」
「全っ然大丈夫です!そねさんならもうOKですから、そのまま○○に直行してください!
ほんとお願いします!」
・・・合コンっていったってなー
なにしろ、いきなり過ぎるだろ。
こっちにだって準備というものがあるんだよ。おもに心の。
いやいや、下心なんかないですよ?
潔白。
おっさんぐらいになると、ぐるっと一周して、いまや純真そのもの。
本来そんなもの(異性交遊)に興味はないのだが、
部下の頼みを無碍に断っては、全体の士気の低下、ひいてはプロジェクトの成否にかかわってしまう・・・
管理職として、考えられるリスクは芽のうちに摘み取らねば・・・
「これは・・・是非もなし」
いやいやながら、行くことにした。
------------------------------------------
会場に着き、T中の名を告げると奥の部屋に通された。
(しかし、合コンなど何年、いや何十年ぶりか・・・いったいどんな話すりゃいいんだ?)
期待というより不安に打ち震えるアラフォー。
心細げなおっさんなど、もちろん誰も助けてなどくれない。
「こんなところでプルプルしてんじゃねーぞ、おっさん!邪魔なんだよ!」
といわれて、蹴られた挙句、お金取られたりしてかわいそうな感じが関の山だ。
「あ、そねさん!待ってました!こっちですこっち」
「ぅ、ぅむ。まかせておけ」
緊張のあまり、まるで時代劇の用心棒のような返事をし、カクカクしながら会場に入る。
もはや8割がた変質者だ。怖い。
合コン…
合コンか…
あぁ!その青春の残光にも似た絢爛たる宴
置き忘れられたかぐわしき天使たちの香り
いざ進まん禁忌の園へ
・・・つづく
「あ、そねさん!T中です。お疲れ様です。あの、今日夜空いてますか?」
「何?なんだ、またなにかやっちまったのか?」
「いえ、仕事じゃなくて、今日、合コンやるんです。合コン。
ちょっと男が足んないんで出てもらえませんか?」
「は?合コン?・・・おれ、おっさんだよ?知らなかったっけ?」
「全っ然大丈夫です!そねさんならもうOKですから、そのまま○○に直行してください!
ほんとお願いします!」
・・・合コンっていったってなー
なにしろ、いきなり過ぎるだろ。
こっちにだって準備というものがあるんだよ。おもに心の。
いやいや、下心なんかないですよ?
潔白。
おっさんぐらいになると、ぐるっと一周して、いまや純真そのもの。
本来そんなもの(異性交遊)に興味はないのだが、
部下の頼みを無碍に断っては、全体の士気の低下、ひいてはプロジェクトの成否にかかわってしまう・・・
管理職として、考えられるリスクは芽のうちに摘み取らねば・・・
「これは・・・是非もなし」
いやいやながら、行くことにした。
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会場に着き、T中の名を告げると奥の部屋に通された。
(しかし、合コンなど何年、いや何十年ぶりか・・・いったいどんな話すりゃいいんだ?)
期待というより不安に打ち震えるアラフォー。
心細げなおっさんなど、もちろん誰も助けてなどくれない。
「こんなところでプルプルしてんじゃねーぞ、おっさん!邪魔なんだよ!」
といわれて、蹴られた挙句、お金取られたりしてかわいそうな感じが関の山だ。
「あ、そねさん!待ってました!こっちですこっち」
「ぅ、ぅむ。まかせておけ」
緊張のあまり、まるで時代劇の用心棒のような返事をし、カクカクしながら会場に入る。
もはや8割がた変質者だ。怖い。
合コン…
合コンか…
あぁ!その青春の残光にも似た絢爛たる宴
置き忘れられたかぐわしき天使たちの香り
いざ進まん禁忌の園へ

・・・つづく

