今日は一日中ずっと空虚感に襲われていた。

もう存在を示すこともないし、肉体的な苦痛もない。

必死に彼にうったえかけた。

彼は精一杯、自分にできることはしてくれた。

だけどそれでも心の傷は絶対に癒えることなくて苦しい。

夜中まで彼は心配してくれて私が仕事終わるのを待っていてくれた。

彼の声を聞いた瞬間に、今日一日ずっと胸にひっかかってたものが取れて、

安心して声をあげて泣きじゃくった。

それでも彼は黙って私の声を心の叫びを聞いてくれた。

本当に本当に優しい彼。

今回のことが彼とのことで心の底からよかったって思えた。

でもそれでもつらい気持ち、罪悪感は消えなくて。

彼は一緒に乗り越えていこうと言ってくれた。

もうその言葉だけで十分じゃないか。

彼と一緒に前を向いて歩いていくことが本当の意味での供養になるんじゃないか。

ただひたすら自己嫌悪におちいって、後悔して泣くしかできない自分が情けない。

ただ宝物に逢いたかった。

この手で抱きしめたかった。

お礼を言いたかった。来てくれてありがとうって。

ただそれだけ。