子どもの頃
親とキャンプに行った
数日目に父親が救護所から
マルチーズを連れてきた
真夏の砂浜で
放り出された犬
誰も迎えに来ないらしく
父親は貰って帰ってきた
わかったことは
下痢がすごく
気に入った人以外は咬む
私は気に入ってもらえたのか
彼が死ぬまで咬まれたのは一度だけ
こたつに足を入れたら
寝てる彼が驚いてバグっ!っと
こたつのぞいたらびっくりしてた
間違えた!って顔してた
私を朝起こす母も
私と喧嘩する兄弟も
私を怒る父も
母と喧嘩する父も
皆、かまれてました
私の次に好きだったのは母だった
でも学校に行くために
私を触ろうとすると、一緒に寝てる彼がガブリ
母は私を掃除機の筒で突いて起こしてました
喧嘩する兄弟はテーブルの上に乗って
かまれないようにしてました
喧嘩にならねぇ

彼が居たから朝自分で起きる様になれた
喧嘩して泣かされても彼がそばにいてくれた
大人になって思う
なんで彼が捨てられたのか
それが悔しく思うけど
何年も一緒に過ごせた私と彼は幸せだった
いつも私の体の一部に顔を乗せて寝てた
引っ越し時期や
行楽シーズンの時期は迷子や捨て子が多い
知らない土地でひとりぼっちにしないでください
迷子になったら警察と愛護センターに届けて下さい
今なら色んなサイトがあります
必ず探すのを手伝ってくれますから。
ひとりぼっちにしないで
知らない土地に捨てないで
捨てるなら里親さんを探して下さい
いつも夏に近づくと
彼を思い出します
今でも彼の黒い革の首輪
私の宝物箱に入っています
捨てないで
ひとりぼっちにしないで