![晴れ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/022.gif)
朝のバスは終点まで乗る。降りる人はだいたいレギュラーメンバー7割、ビジター3割というところだ。
今日は斜め前に座っていたビジターの男性が乗車着席直後から姿勢を崩しての爆睡モード。
終点が近づいても起きる気配がない。バス停の一つ前の信号で停車中、首を擡げるも再びダウン。
こいつは起きないなと思った時に思い出した。
ビッグサイトの展示会の帰り、会場近くの店で食事を兼ねて飲んだあと有明から新橋までゆりかもめに乗った時のこと。
展示会で歩きまわり、食事で酒が入った疲れと気持ちよさからに車内で寝込んでしまった。
普段は寝るといってもうつらうつら程度で、駅での停車や人の動き程度はなんとなく感じているもんだが、この時は全く判らなかった。
突然肩にトントンとなにかの先が触れたのを感じ、あっと気がついて目を開け頭をあげると、ビジネススーツ姿の女性が、電車を降りていくのが見えた。
丁度自分の肩にトントンとあってから目を開けて気づく程度の時間を歩いた距離を彼女は歩いていた。
彼女が起こしてくれたのだ。
人に起こされたのは初めてだったので動揺した。
それと同時に彼女のさりげない振る舞いがかっこいいと思った。
コミュニケーションは肩と指先だけ。
自分も機会があれば実践しようと思ったそのチャンスが今朝訪れた。
彼女と同じように彼の肩を二本の指先でトントン。
彼女に習って振り向かずにそのままバスを降りた。
今日から『幸福について』の続き
2012/9/4 つづく 購入 幸福について
2012/8/10 返却 図書館 極北
2012/6/25 つづく 購入 カラマーゾフの兄弟
2012/5/24 つづく 購入 いかにして問題を解くか