前回、バイオリン買い換えについて、体験談みたいな日記を書いてしまって、
肝心なバイオリンや弓について何も書いてなかったですね(^_^;

私が購入したバイオリンは、イギリス製のDukeというものです。





Dukeといえば、デューク更家が懐かしい…(笑)


多くのバイオリンはf字孔から中を覗くと、ラベルが貼ってあるのが見えると思うのですが、このDukeにはラベルがありません。

先生から聞いたお話ですが、ラベルによる詐欺を防ぐため、敢えてラベルを貼らなかった製作者がいるそうです。
この場合、音色でのガチ勝負だということになるそうですが…

そんなわけでラベルがないので、製作年がわからないのですが、調べたところによると、Dukeというバイオリンは18世紀末から19世紀初頭にかけて作られた楽器だそうです。


200年くらい前に作られたってことで…
先生が年数の経ってるバイオリンだと言っていたけど、そんなに古いと思ってませんでした…(;・ω・)


『このバイオリンがイギリスではなくイタリアで作られたというだけで、かなりの値段が上乗せされますよ』
とも言ってたけど、古い楽器も物によってはこの値段でも買えるものなんですね~ブタ

傷がついていると買い手に敬遠されやすいらしく、それで高い値段を付けられないということがあるみたいなので、そのせいかな?

経年劣化によるひびとかもあるしね。
(もちろん補修済みです)

いずれにせよ、先生が価格に対して随分いい音がするとびっくりしてたのは、これだけ古いバイオリンだったからというのもあるのかなぁとひらめき電球

よく鳴るので、ついこの間まで誰かに弾かれていた可能性も高いかなぁと思いますニコニコ

ちょっと渋めな、そして高音もキンキンしない、まろやかな音色のDuke。
3週間弾いてみて、とても気に入ってます(●´ω`●)ラブラブ


弓はフランスの新作で、F.Vincentというものです。





バランスが良くて、今まで小さく鳴らそうとすると、弓がフラフラしがちだったのが嘘みたい(≧∀≦)音譜
いい感じで腕の重みを乗せて弾けます♪

…と言いながら、やっぱり中々気難しい弓らしく、ちょっとでもボーイングが乱れると、変な音が出ます(^_^;

早く手懐けて、Dukeのいいところを常に引き出せるようになりたいものです星

上手く重みを乗せられてなかったこととかもわかったので、ボーイングの練習の良い機会と思って頑張ります(○´∀`○)
27日に、先生にお付き合い頂いて、御茶ノ水の下倉バイオリンに行ってきました♪

今までルドルフ・フィドラーという量産バイオリンを使ってました。
ケース、弓もセットで11万くらいだったと思います。
大学時代に再開する時に続けられるかわからないし…ってことで割と適当に買った楽器で。

音は大きいんだけど、ガサガサっとした感じの音色だとか、低音の響きが気に入らないとか、高音の音色がキツイとか…弓も重くて弾きにくい等々、色々不満が出てきて、最近はちょっとストレスになってて(´・ω・`)

発表会が終わったら、思い切ってバイオリンも弓も買い換えようと決めたのです(●´ω`●)

下倉バイオリン…すごかった(;・ω・)
あんなにバイオリンが並んでるの初めて見たよ(゚Д゚)

先生曰わく、私の場合は、少し小さめのバイオリンがいいんじゃないかということ。
手、小さいからね…身長も高くないし。

バイオリンて、f字口のところあたりがくぼんでて一番横幅がない作りになってますが、一般的にそこの幅が狭いものが小さいバイオリなんですって。

そして早速試奏室へ。
(ここの試奏室キレイでした☆ガラス張りで中の様子も見えます)

ちなみに下倉バイオリンさん、こちらから声をかけない限り、バイオリン見ててもスルーです(笑)



弾いてみて…もちろん私のバイオリンよりいい音がするので、おぉっ!と最初思うんだけど、なんか違う。

ん~~???と思いながら弾いてたら、
先生が、「少しでも違和感があるなら違うものにした方がいいですよ(^^)」と、一言。

もっとG線が響くのが欲しい!ってことで、店員さんのところへ。

好きな色味や、傷があるものでも大丈夫かなどを聞かれました。
確かに傷の有無とか気にする人は絶対にいるよね。

私の場合、傷の有無はどうでも良くて←
色味も極端に白っぽい、赤っぽい、ニスがつやっつや、とかじゃなければOKの音色重視で!てことで、色々弾き比べ。

それぞれのバイオリンの好きじゃないポイントを先生に伝えつつ、1番気に入っているものを手元に残していく方法で試奏していたら、
『僕の主観ですが、まろやかな響きの、割と渋めな音色が好きみたいですね』と先生。

!!(゚∀゚)
それだ!!それです!!

てことで、店員さんに伝えたら、好みの音色のバイオリンが出てきた~(*'▽'*)

私が真剣に悩み始めたら、先生が『ちょっとお借りしてもいいですか?』と、言って弾き始めて…

ま~素敵な音色(*´ω`*)

しかも有名な曲のフレーズが色々出てくる出てくる!笑

最早、先生が弾いてるだけで素敵に聞こえる!←

そしてどうやらガラス越しに先生が弾いてる様子を店員さんが目撃したようで、
『お客様もバイオリンお弾きになるんですね!』
と言ってから、接客がやたら積極的に…!!笑

しかも今まで応対してくれてた店員さんとは違う、中年の女性の店員さんが突然試奏室に来て、
「こちら、イギリスのバイオリンなんですが、とてもいい響きがするので是非弾いてみてください!年数が経っているものなので、傷は結構あるんですが、それを気にされないのであれば是非!」と。

イギリス?(。・ω・。)
と思いつつも、渋めの色で、いかにもよく鳴りそうな風体のバイオリン。
そして軽くて小さい…!!

A線開放弦。
「あっ!!」
と思わず声にしてしまった程、圧倒的に響きが良い☆

体にもよく響いてくるし、全体的に均等に鳴っていて、音もまろやか。

「明らかに響きが違いますね!すごくいい音です!弾きやすいし(*'▽'*)♪」

と先生にも見てもらったら、
『裏板が薄くて良いですね。…それにしても随分年数が経ってそうですねぇ。あ、流石にストラディバリウスとかそこまでじゃないですけどね(笑)』

私の予算でオールド買えると思ってないので大丈夫です、先生(笑)

で、色々弾いてくれたんだけど、すごくいい音で気に入った(*^_^*)♪

しかも、色んな弦を使うために何曲かフレーズを部分的に弾いてみてくれたんですが、

バッハの無伴奏パルティータの2番とか3番とか出てきて、ときめいた(*´艸`*)←

『聞いてみてどうですか?』
「ん~と…」
自分の感想が間違ってたら…と思ったら、つい言い淀んでしまう私←

『正直な意見を言っていいんですよ ^^』

「全体的にどの弦もよく鳴るし、音も大きめかなと。音色もまろやかだと思うし、高音が特に綺麗だと思いました。…というか、実は今までのバイオリンの音忘れちゃって比べられないんですが…(´Д`;;」
と、恐る恐る言ってみるw

『おっしゃる通りです(^^)
それに、その、前の音を忘れたっていうのもヒントですよ(*^_^*)
この値段の楽器でこれだけの音が出るなんて、すごくいいと思います。
今既に充分に鳴っているし、将来的にも何十年と弾いていけるでしょう。』

先生の後押しめっちゃ心強い…!!

「じゃあ、これにしようかな~(*´▽`*)」

『僕だったらこれに決めますね ^^』

てなわけで、決定♪
まさかホントに欲しいと思えるバイオリンに出会えるとは…!!

で、あと弓も見せてもらうことに。

3本持ってきてもらって、順番に弾いてみた。
そのうち1本は弾き始めて少しで、弾きにくさを感じたのでパス。
(ちなみにリーディングのコンチェルトで試してます。)

残り2本がどちらも扱いやすいバランス感で、手に馴染む。
今使ってるのより断然弾きやすい♪

似た感じの音色だったんだけど、E線のシ(リーディングのコンチェルトで大事なところにある音です)を弾いた時に、片方は潰れたような音がしてる気がして。
「なんかこっちの方が高音がいい音がしてる気がする…」
と呟いたら、
『バイオリン選びの時といい、いい耳をお持ちですね(^^)』と先生。

レッスン外でも褒め上手っ!! 笑

『実はそれ、売り場で並べてあった時から気になってた弓なんですよね。多分フランスのものだと思うんですが、見た感じ1番バランスのいい弓です。』とのこと。

弓の先端部分の木の内側が少し入り込んでいるのはフレンチボウの特徴なんだそうで。

(ちなみに、私が気に入らなくてすぐに弾くのをやめた弓は、3本の中で1番バランスが悪いそうです。移弦しづらかったし(>_<))

先生が弾いてみると、ホントに綺麗な濁りのない音が出るっ(○´∀`○)

『うん、いい弓ですね。このバイオリンのいいところを全部そのまま音にしてくれます。もう一本の方は、音をまろやかにする分、このバイオリンのせっかくの綺麗な高音も響きが悪くなっちゃうんですね。』

「へぇ~!どおりで”シ”で違和感があるんですね!ちなみに、こっち(気に入ってる方)でたまにシャーって音がするのって、私の腕のせいですか?(^_^;」

『この弓はバイオリンのそのままの音を出しているので、ボウイングの力量もそのまま音に出ますね(笑)今まで使っていた弓と重さやバランスが違いますから、不慣れなせいもかなりありますよ。』

「あはは~…やっぱりそうなんですね( ̄∇ ̄;)弓に慣れたり、練習すれば私でも綺麗な音出せますか?」

『もちろんです。良いところも悪いところもそのまま音になるので、暴れ馬みたいな感じですが、手懐けてしまえばすごく綺麗な音で弾けますよ(*^_^*)』

なら、やってやろーじゃないの!ってことで弓もこれに決定!!

1時間半で弓もバイオリンも決まっちゃいました(≧∀≦)

値引きしてもらえて、予算から少し足が出たくらいで買えました♪

先生に一緒に来てもらえてホントに良かった~!!
先生、楽器には詳しくないって普段言ってるけど、私からしたら知識の宝庫でした…!!
バイオリニストって皆当たり前のように、あれくらいの知識を持ってるものなのかしら。

いずれにしても、腕前と耳が本物だものね(*´ω`*)

しかも購入したバイオリン、店頭に並んでなかったはずだし、先生がいなかったらそもそも出会えなかったかも??
(対応が手厚くなってから出てきたバイオリンなのでw)

ここ数ヶ月、バイオリンが楽しくて仕方ないのに、益々ハマりそうな予感っ(*´▽`*)☆

これから練習が楽しみだわ~((≧ω≦))



<余談>

前々から、話し方は丁寧だし、20代半ばなのに凄く品があるから、絶対先生はお坊ちゃま育ちだ!と思ってたんですが…

外で初めてお会いして、完璧なレディーファーストっぷりに、私が挙動不審になっちゃったよ( ̄∇ ̄)笑

周りにあんな男性いません…!!

バイオリンが似合う、品のいい女性になりたと思った瞬間でした(笑)
譜読み…というか、全6ページ中、2ページ目まで弾き進めてみた状態でレッスンへ。

まず1回弾いてみる→先生からご指導がレッスンの流れなので、とんでもなく躓きながら、音程も普段の練習より更にぐだぐだになりながら2ページ弾いて…

なんでレッスンになると緊張するんだろw
先生に聴かれてると思うと、駄目なんだよね(´Д`)
家でも親にじっと見られてると緊張するし…
集中力が足りないのかしら(>_<)


『随分譜読みが進みましたね ^^』

「いえいえ…躓きまくった挙げ句に音程ひどくてすみません…(T_T)」

『こんなに短期間で音程とれる人いませんから。それより2週間でよくここまでできるようになったな、というところなんですが(笑)
音程については長い目で見て練習していきましょうね ^^』

…とまぁ、こんな感じで毎回ある先生の優しい褒め言葉とフォロー(笑)

ホントに褒め上手なS先生なんですが、多分S先生じゃなかったら、私とっくに挫折してたと思う(^^;)

私は褒められて伸びる子なので←
生徒のやる気を出させるのうまいなぁと毎回感心します(笑)

そう、挫折といえば、大人からバイオリン始めた人って、このアッコーライで挫折する人が多いそうです( ;´Д`)

なんでなのかな…
もちろん私にとっては挫折の要素の塊なんだけど(笑)
3巻やって、4巻もちゃんとホームスイートホームとエア・バリエ、アンダンテ・レリジオーソを辿ってきた人にとって、アッコーライはどういう風に見えるんだろう??


そんなアッコーライ、今回は2ページ分進めただけあって、いっぱい注意されました(笑)

☆最初のスラーがやっぱり力んでるそうで、1音1音はっきり分かれて聞こえちゃうので、一気に移弦すること

☆重音のところで、A線のドとE線のラを押さえるとき、ラが低い。
2と3の指は開きにくいけど、意識して音を取るようにしていけば、できるようになりますよ(^^)とのこと。

☆更に重音のところで、ファとラをE線とA線の1・0で取るのではなく、A線とD線で3・2の3rdポジションで取った方がいい。




☆2ページ目の1行目の3連符のソの♯が上がり切れてない。




☆第2主題のところは綺麗な音を意識してふわ~っと歌うように弾くこと。雲の上とか凄く高い所で弾いてるイメージで。

☆5行目の16分音符「ソラシラソラファレ」(スラー)のところは一息で弾くこと。
「ソラシラ/ソラファレ」にならないように。




☆第2主題のところで何ヶ所か指番号の訂正。1stポジションじゃなくて3rdポジションで弾いた方が音が綺麗らしい(*^_^*)

☆2ページ目下から2行目、16分音符「ファソファソシラソファ」(スラー)はdimかつrit。

こんな感じだったかな…(;^_^A
多い(笑)

アッコーライ弾いてない人にはさっぱりわからない内容ですみません(;´Д`)


レッスンをひとまず終えて、11月の発表会頃から言っていた、バイオリン買い換えの話に。

来週の1月27日(日)に一緒に来ていただける事になりました(*´▽`*)
休日がない先生にお仕事の合間を縫って来ていただくのは申し訳ないのですが、1人では選べないので…(>_<)

楽器の値段設定は他より若干高いかもしれないけど、購入後もアフターサービスがちゃんとしているということで、御茶ノ水の下倉バイオリンに行くことにしました☆

『楽器の購入は出会いなので、27日にいいバイオリンと出会えるといいですね(*^_^*)』と先生のお言葉。

いやもう、ホントに!
せっかく先生に来てもらえるので、いい出会いがあることを願うばかりです♪