L’Arc~en～Ciel 、それはKi/oon Recordsという読み方のよくわからん会社にいて、現役バリバリのバンドである。ちなみにカテゴライズするとロックバンドだ。
この、一見して何の関係もなさそうな両者が、実は2005年夏、夢のコラボレイションを行うことが決まった。それはつまり鋼の錬金術師の映画のオープニングテーマとエンディングテーマをラルクが担当するということである。これはつまり両者の単独のファンにはほとんど関心が寄せられないことだと思うのだが、ハガレン（鋼の錬金術師の略）とL’Arc（L’Arc～en~Ciel・・・以下略）両方のファンにとっては夢のようなコラボレイションなのである。
まずは両者の麗しき関係から考察してみたい。
そもそもその関係は2004年年明けにおこっていた。ハガレンアニメのオープニングテーマをL’Arcの「READY STEADY GO」が飾ったのである。このシングルはL’Arc再帰（まさに再び帰ってきたのだ彼らは！！）の記念すべきシングルであり、疾走感あふれる曲であった。これでそれなりに好評を得、シングルセールスも好調だったL’Arc、そして視聴者からテーマソングについて多数問い合わせをもらったハガレンアニメ、両者ともに関係を良くしようとする動きが見られたような気がした。
ところがハガレンアニメのテーマソングになりたいグループはたくさんあった。いつもいつもL’Arcの曲というわけにはいかない。泣く泣くハガレンはイエロウジェネレイションやアジカンにテーマソングの座を譲ってきたのである（若干違いますｗｗ）。
だが！！！！だが！！やはり待望の映画化、その座は
L’Arcに渡される！！しかもオープニング・エンディングともに担当だ！！！それでこそL’Arc！！
それでこそハガレンに頼られるバンドである。
僕のようにL’Arcを愛するハガレンファンのためにもL’Arcは素晴らしい曲を用意してくれるであろう、スタッフやファンに心待ちにされて完成したのが『Link』と『LOST HEAVEN』なのだ。
『Link』はtetsuya作曲のシングルだ。オープニングっぽい明るいメロディ。また、CMに流れているところでエドの声で「L’Arcを聞こう」とかなんとかそういうメッセージが入り、しかもL’Arcが出演しているという私のような人間には涙モノのCMも流れている点も見逃せない。さらには歌詞がこれまた「繋がり」であり、もうエドとアルの繋がりにのみ重点をしぼって書いた、hyde渾身の傑作だ。
『LOST HEAVEN』はすでに発売されている『AWAKE』というラルクの10枚目のオリジナルアルバムの二曲目に収録されている曲であり、映画の予告編としてweb上で流れていたときからハガレンファンからもL’Arcファンからも話題を呼んでいた曲である。映画予告編を見ると激しそうな曲なのだが実はアルバムを買ってきくと全然違うYA---nn！！というビックリな曲である。が、これが意外とハガレンファンに受ける曲であり、ハガレンファンでもAWAKEを買ってくださった方は多数いる。
僕も買ったけどｗｗ
そもそも、なぜLOST HEAVENはハガレンファンにも好評なのか。これは、作詞者・hydeの感動インタビューで明かされた。
会報や雑誌でことごとく「ハガレンに泣かされた」と語るhyde。彼は映画の歌詞を書くにあたって、DVDを全部見、かつ台本も読んだのだ。DVDを全部見るというのはたぶん指示されたことではなかったのだが彼は全部みた。しかも最後に号泣したらしい。まぁたしかに最近は一日一回は泣くというhydeが言っても説得力に欠ける言葉だがしかしハガレンはあのhydeが号泣するほどの傑作なのだ！！と思ってみる。
自分の今のテーマとリンクしているところもあって・・・と語るhyde。で、結局ハガレンにどっぷりハマり、彼はいまや１ハガレンファンとして歌詞を書いたのだ。ハガレンファンである作詞者がハガレンのテーマの歌詞を書いて、ハガレンファンの心を打たないわけがない。しかもhydeはあの花葬や snow dropやNEO UNIVERSEという美しくも個性的な歌詞を書いてきたhydeなのだ。これはもう私も 1ハガレンファンとして素晴らしい芸術作品に出会えたといって差し支えない。
さらに、ドラム担当のyukihiroも、以前からハガレンのファンであった。お気に入りキャラはラストという、いい目してるね的な趣味の持ち主ｗｗ。彼のハガレンラブパワーによって繰り出されるドラムも、ハガレンぽさを増大させる原因となっているであろう。
グループ内の二人がハガレンファンなのだ。kenとtetsuyaもう今頃どっぷりハマっているに違いない。
こうしてL’Arc~en~Cielとハガレンは密接な関係を築いていっているのである！！！！！
