話が長くなりますので、結論から言います。
私が今年送った年賀状は、送られた側で理解する人は皆無だと思います。
でも、頑張って作った。ってだけの話です。

さぁ、それを知っても読みたい方はお読み下さい。
私のはしゃいでる日記なだけですよ。



私はシャーロックホームズが好きです。
熱烈なシャーロックホームズマニアの事を「シャーロキアン」と言いますが、わたくしは未熟者ゆえ「シャーロキアン」などと、おこがましい事は申せませんが好きです。

何を隠そう、我が屋号「7%solution」はシャーロックホームズの一説から命名しました。

ホームズは事件が起これば目を爛々と輝かし、平静を保って居る様でしかし、その心の内は事件に夢中なのであります。
彼にとって事件とは名声を得る事でも、報酬をもらう事でも無く、事件こそが生きることで、生き甲斐なのです。

しかし、ひとたび事件が解決し何も無くなれば、彼は何もしなくなり心は荒み、とぐろを巻いてさながら生ける屍の様になります。

酷く「躁」状態になるのが事件を解決している時だとすれば、終わった後は手の施しようの無い「鬱」状態と言えます。

そんな時に彼はコカインを使います。

使用するコカインの濃度は7%がお好みの様です。

医師であり友人のワトソン氏はホームズの身体を心配し、なんとかやめさせようと何度も試みますが、ホームズは「7%の水溶液が良いんだ!!」的な発言をして、ワトソン氏の目をかいくぐっては打ち続けるのです。

そんなエピソードが原作にも度々出て来ますし、グラナダ版のドラマでも描かれています。

最近製作されたBBCの現代版シャーロックでは「イギリスは喫煙者に住みづらい街になったよ。」ということでパイプもタバコも吸わない代わりに(もちろんコカインなんか出せない)ニコチンパッチを着ける。という演出に(見事!)変更され何とか禁煙に成功しましたが、一度だけXmasに兄のマイクロフトにタバコを一本貰った事からタバコ欲が再燃し身近な人総出で隠したタバコを血眼で探しながら「どこだっ!!どこに隠したんだっ!!」と、叫び「欲しい!出来れば7%程のねっっっ!!」と、大騒ぎする事でオマージュしてます。

で、私はそんなエピソードの中の一箇所「7%の水溶液」というフレーズだけに反応し、エラく気に入って屋号である「7%solution」を決めたのでありました。(作風とは全く関係ありません。)


前置きが長くなりましたが、本日の本題。
年賀状の謎解き。

今年、私が作成したのはこういった年賀状。

photo:01



なんだか分かりますか?


最初からホームズを入れたレイアウトにしようと思いながらも全く違うデザインを考えていました。

思いはあれど、それを作るのがだんだん面倒になってくる年末のある日

「あっ!!」

っと思い立ちこれを作りました。

今年は巳年なんですよ。
ヘビって言ったらさぁっっ!!

ね、ほら分かるでしょ?ね?ね?

え?は?分からない??


姉曰く「説明聞いたら分かったけど、そもそもシャーロックホームズの話、知らない人のが多いんじゃないの?ってか、誰も気付かないと思うよ」

と、至極真っ当な事を言われました。

さぁ、もう一度ご覧あれ。

photo:02



分かりますか?
分かるでしょ?


はい。その通り!
これは「まだらの紐」という話をイメージしております。

ある朝、取るものも取り敢えずベーカー街221Bに駆け込んで来たうら若き女性の訴えに端を発します。

彼女の姉は結婚を控えた数ヶ月前のある晩、恐ろしく怯え部屋から飛び出してきて「まだらの紐よ」と、恐怖で真っ青になった顔で妹に伝え死んでしまったのです。

その恐怖の出来事が自分にも降りかかると予期した彼女はホームズを訪ねたのです。

さて、話の真相は読んで頂く事としてこの話にはヘビが出てきます。

だからこのデザインにしたの。
ホントはね、話の内容に忠実になったらホームズはヘビちゃんに背を向けたりしないんだけど、そこはさ、いいでしょ?

マスキングテープとか、スタンプとか駆使して作ったんだ。
ヘビちゃんが、紐に絡みつくのを作るだけで2~3時間使っちゃったよ。

結局8時間くらいかかったよ。
だって私はそもそも絵が上手に描け無いんだからそれを考えたら頑張ったんだよ!!
自分を褒めます。


以上。終了。