批評の前に本質を見るべし。~国民性より人間性。Made in Japanの幻想~ | 吉山 勇樹 オフィシャルブログ

批評の前に本質を見るべし。~国民性より人間性。Made in Japanの幻想~

少し外の方々と触れる機会が増えてきた日本人。

そこで、よく聞かれるのが

■中国人の公共機関におけるマナーがどうこう。

■欧米の皆さんの職場での主義主張の仕方がどうこう。

■海外製品の品質の悪さがどうこう。

という批評だ。

一方で

■日本人のマナーの良さがどうこう。

■日本人のつつしみ深さがどうこう。

■日本製の品質の良さがどうこう。

という棚上げを良く耳にする。

しかし、本当にそうなのだろうか?

日本人の凄さや誇りに思える部分は当然たくさんあるのだが、数十年前から作られてきた幻想にいまだ自分の価値観を縛りつけてはいないだろうか。

マナーや立ち振る舞いで僕が感じるのは、国民性よりは人間性ということ。

中国の方でもレディーファーストだったり、丁寧な接客をしてくれる人はたくさんいるし、欧米人でも、主張からではなく、傾聴から入り、相手の意見をうまく取り入れ、全体調和を図った議論を展開する人もいる。

また、Made in Japanの幻想という観点で言えば、「世界の亀山モデル」と聞いて素晴らしい!と感じる人は多いが、それのどこが凄いのか、韓国製の液晶と何が違うのかを明確に説明できる人は少ない。

やっぱり、本質を見ることを、もっともっと意識しないと、まだまだ僕らはメディアの力やその「見せ方」によって、翻弄されていることが多過ぎる。