今日は、フェーン現象で不気味な温風が吹いていました。

台風の影響で、園や小学校は運動会の実施を1日遅らせる?2日遅らせる?と悩ましかったことだろう。

来週予定の末娘たちの運動会は、どうなるかな?



運動会の季節…
死別ママさん、パパさんたちにとっては、なかなか辛い行事です。

楽しかった思い出があるだけに、ひとり親になってしまったことを、ひときわ強く感じてしまうから。


夫も運動会は休みをとってくれて、揃って
出掛けたっけ…。


夫譲りの瞬足の息子を観るのは毎年楽しみの一つだった。

末娘2、3年生、息子5、6年生の運動会は病気の為、観にいくことはできなかった…

「運動会に行けなくてごめんね。来年から三回は、全部見に行くからね」末娘にそうメールを送った夫だった。

息子には「6年間、リレーの選手なんて、
お父さんよりすごいぞ」て…


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リレーといえば、忘れられない思い出がある。息子が3年生の時だったかな…

バトンを受け取り走り出した息子は、足元が滑って転けてしまった。
競っていた4チームから息子だけが、遅れてガーン

それを見て即、私は息子のシューズを長らくチェックしていなかったことに気づいた。(後で見たらシューズの裏は溝が無くなりツルツルでした笑い泣き


息子が転け、後の走者も追い抜くことは出来ず、最下位でのゴールとなってしまいました。

最終競技のリレーが終わり、閉会式。
私は息子の様子が気がかりで
列の中に息子の姿を見つけました。

息子は肩をガックリと落とし、頭を上げることも出来ないままでした。
時折、涙も拭って…。
後ろの優しい友達が元気だせよ、とばかりに肩を撫でて気にかけてくれていました。


私は、自分の気遣いのなさを悔やみ、可哀想に…と、息子を憐れんでいました。

すると、横で聞いていた夫は明るく言ったのです。

「いいだ、いいだ~。あいつにとってはこれもいい経験なんだぜ。この先、仲間の誰かが失敗したとしても、あいつはその人の気持ちが分かるから、責めるようなことはきっとしないはずだよ。」

その言葉は、素直に私の中に入ってきました。悔やんでいた私の心も前向きになる、
魔法の言葉のようでした。



勝負事においては負けず嫌いだと思っていた夫が、これっぽっちも悔しそうな顔をせず、笑顔で『これでいいんだ』と言ったのです。視点を今にとらわれず、長い目で物事を捉えることを夫は教えてくれました。




お陰で私もすっきりし、どっしりと息子を家で迎えてあげられました。息子の傷に塩を塗るようなちっぽけな欲を言わずに済みました。


とは言っても、翌年からは私、息子の靴裏の減りをものすごく気にかけてチェックするようになったんですけどねてへぺろ




あの時、夫が教えてくれた物事の捉え方は今となっては、




私自身が大切にしたい心だと改めて思います。




また、子どもたちには


こんな人間になってほしい、という




夫の願いがこめられた




エピソードの一つとなりました。