泊を伴う県外出張。
同行した人が、仕事後に有名な神社をお詣りしたい、と言うので「いいですね」と言い、参拝に行きました。
(本当は「いいですよ」が正直な気持ちなんだけどね。)
死別後、神社や寺で拝むことをしなくなった。以前は手を合わせて拝むことで、心が軽くなるような、前向きな気持ちに自然となれたものでした。
なくなりました…。お詣りしたい、拝みたい気持ち…。
自分から神社仏閣に出向くことはないけど、今回は周りに合わせたのでした。
神社に着くと、同行者と同じように財布からお賽銭を出し、同行者が鳴らしてくれた鈴に便乗し。二礼二拍手一礼は微妙にはしょりながら…。(作法はどうでもいいんです、正直なところ。)
私の心に常にあったのは
『あぁ…、お父さんもこの神社を訪れたことがあったよな。同じ場所を訪れることができても、共通の話題で話すことかできないなんて…』
そんな思いに人知れず潰されそうになりながらも、
手を合わせ心の中で祈ったことは、
『家族がみな、健康で暮らせますように』
なんて。
信じていない神様に祈ってしまう自分に気がついて、苦笑。
完全に習慣だよね…。
同行者たちには何ら不自然なところは気づかれずに
参拝を終え、神社をあとにした。