朝は感情に蓋をして
家族の朝を支える。


お弁当と朝食を作り、
子どもたちに声をかけ、起こす。
大抵は何度か大きな声で呼びかけることになる。
『いい加減、自分たちで起きて…』と思うが、大きな声を出すことが、自分の景気づけになっている気もする。


起きてきたら、配膳の手伝いを促す。
これも言わないと、サボる子がいる。



皆揃って「いただきます。」
子どもたちは、寝ぼけ眼で言葉も少ない。


夫がいた時から
朝は、私が意識的に明るい声で家族に
話しかけてた。
今もあの頃ほどではないが、続けている。
これが出来なくなったらダメ、て気がするから。


朝食を終え、各々下膳をしてからも忙しい。


洗濯干し。
後から家を出る長女に全部お願いしたいが、末娘が朝食を終えるのを待っている間は、私も手を出す。

ゴミ出し。
本当は息子に手伝わせたいが、動きが緩慢すぎて自分のことだけで、やっとの様子…


やれやれ…


出掛ける時間が迫る頃、今度は末娘が
私を気にしてくれる。
自分のことも全部出来てないのに。


「ままこ、お薬は?あとデザートのブドウも食べてないよ。」


家のことに関わっていると、時々、私も自分のこと忘れる。


末娘は私が薬を飲み忘れないか、いつも心配してくれる。


持ちつ、持たれつ…だな。