息子は、朝から夕方まで大会。
午後から観戦に。
ちょっとずつは成長してるんだろうな。
私にはその「ちょっと」が見ても判らないんだけど。

息子のバスケを初めて見た、女子バスケのお母さんから「半年でよくここまで上達しましたね。感動しました。」と言って頂いた。我が家の事を知っている人なので、そんな目線で見ると、がむしゃらにプレーする姿には、確かに心打たれるのだろう。

あ~、お父さんと見たかったよぉダウン
と いつもの感情に支配されながら夜道を
運転して帰った。




季節柄、イルミネーションを施す家を見かける。「わぁ、見て。きれいだね。」

イルミネーションかぁ。

幸せそうだね。

いいなぁ。




やっぱり、イルミネーションを庭木や家に
飾る家は、幸せいっぱいの家だよね。
家の外まで幸せが溢れているんだから。


道行く人にまで幸せのお裾分けしてくれるんだから、当の家族は間違いなく幸せだよな。





夫が病気になる前まで、
私は我が家のリビングから見える一本の庭木を電飾したいと密かに思っていた。

暖色系の黄味がかったライトで。

夫にも言ったことはなかったけど。

夜帰宅する夫が温かい我が家に帰って来るのを、控えめな電飾で出迎えたいと思っていた。

思っていただけで、実行に移せなかった。




今はもう、それをしたいとは、
これっぽっちも思わない。
喪が明けて何年経ったとしても。



家に着いて、カーポートからの暗いアプローチを歩きながら
「何て暗い家だ。不幸な気持ちでいっぱいだぁ」て思った。



もし今年、我が家が初めて電飾したら、
近所の人は、何て思うかな?


「あれ、悲しいんじゃなかったのかな?」
「あんなことでもしないと暗くなっちゃっ うんじゃない?」
「少し元気になって来たのでは?良かった じゃない。」




どれもハズレですね。



もし、仮に我が家の庭木に電飾が点いたとしたら、正解は、




「奥さん、哀しすぎて、気が狂っちゃったのかな」ですね。





大丈夫です。




今のところ、正常に





哀しみに暮れているだけですから。