私の理解者であった夫亡き今、
私の理解者は、妹だ。

理解者とは、何も、私の肩をもつ
都合の良い人という意味ではない。

常識を分かった上で、公平に判断して
私を理解してくれる人だ。

母、姉はかなり強烈だ。
自己犠牲、慈愛に満ちている
と言ってもよさそうなのに
言い切れないのは、
一方で、視野を狭く、
相手を理解しようとしないからか。
自己を省みるということも
ほとんどしない。

その自信はどこから?
と思うほど二人とも、自分は完璧で
家の中で起きる問題は
全て 夫、子のせいにして
今まで通って来ている。


そういう私もかつては同じ環境に
育っていたので、似たような所も
あったと思う。


社会に出て仕事や人付き合いの中で
身についた感覚が多い。
これでかなり普通の感覚に近づいた
と思っていたが、
夫とのやりとりの中で気づいたことが
本当に沢山あった。
「その感覚は、実家特有の考え方であり
一般の感覚とはズレています。」てこと。

夫の考えに強制的に従わされたのではない。納得できたから考え方を変えたのだ。

そう、随分、気づかせてもらった。

だから私は、相手と何か意見の
相違があった時、
私の考え方はどうなのか、
と振り返る柔軟性はもてるように
なったと思う。
特有な考え方を普通と思っているのは
嫌だから。


母と姉は専業主婦歴が長く、
更に今後も社会に出る予定はないので
自己を省みる機会も持たないし、
必要性も感じていないのだ。
かなり自己主張が強い。

これで迷惑するのは、近くにいる人間だ。


ライフイベントや日常生活で
この二人から何度も攻撃(口撃)を
受けてきた。

最初こそ、不服を示していた夫も
絶対に折れない相手と次第に気づき、
「ここで折れないとnakaがツラい立場になっちゃうでしょ。」て。

本当に、夫には随分我慢してもらった。
いい旦那さんだったよ。
私の力ではどうにもならない人達なもんで、悪いね、ていつも思ってた。






既に夫の命が非常に危ぶまれていた
去年の秋…



夫と私で話し合って決めた
子どもの教育方針に、



またもやケチを付けてきた母と姉。



何でこんな時まで……






気が狂いそうだった。







夫にそのことを話すかどうかも考えてしまった…




やはり、私と子ども達にとっての一番の理解者である夫に、私は再び相談した。






無菌室から一歩も出られない夫、





辛かったろう…





自分が出ていって、



「これは夫婦二人で子どものことを考えて出した決断ですから」



と言えないことに





どんなに無力感を感じただろう









涙が溢れて仕方がないよ。






夫は一言、私に言った。


「○○さんに、相談したら。
○○さんは一番、判っている人だから。」


もし、自分の身に何か起きてしまい、
お母さん(私)が相談相手を無くした時、
一番公平に物事を見てくれるのは妹さんだから




という意味だったと思う。





そう言い残し、数週間後に夫は逝ってしまった…








夫の言葉通り、今回も私は妹に相談した。






心配した妹は、昨夜、電話をくれた。





仕事から帰るのも遅いのに、






愚痴を聞いて、








理解もしてくれた。