高校時代
いつもビン底のような
 

極厚レンズの

メガネをかけていたBさん。



大学に進学すると
コンタクトにしたのか
メガネをしなくなっていた。


 

高校と大学が一緒の同級生とは多く
私もその輪に入って
 

大学デビューか
なんてBさんをからかっていた。


ところが

大学入学して一月もたたず
 

Bさんは、また
ビン底メガネをかけるようになった。


 

それがあまりにも不自然だったので
私はBさんに理由を聞いてみた。
 

その返答は、衝撃的なものだった。


 

実はBさん
霊が視える人だったようだ。
 

そして何故だか

このメガネをかけると
霊が視えなくなるのだそうだ。


 

想像だにしなかった返答に
面食らった。
 

と、同時に興味も湧いた。
色々と聞いてみる。


 

普通のメガネだと
視力が上がって
霊が視えてしまう。
 

でも、このメガネは
視力がしっかり補正されて
霊は視えなくなるようだ。


 

試しに
メガネを貸してもらい
 

メガネをかけてみたり
レンズにさわってみたり
メガネの周りを観察した。
 

だが私には
普通のビン底厚の
メガネにしか見えなかった。


 

メガネを返すと
Bさんは続けて語ってくれた。
 

メガネを作った際
母方の親戚にいた
霊感の強い人が
 

霊が視えなくなる
『まじない』を
メガネにかけてくれたようだ。



その人が言うには
Bさんは昔から
視える体質だったらしい。
 

幼いころは

視えているものを

怖いと認識をしていなかった。
 

そして物心がつき始めた頃は
視力が下がりすぎて
単に見えていなかったらしい。



ちなみに
コンタクトにも『まじない』を
かけてもらったそうだ。
 

ただ
対象が小さすぎるからか
 

効果が薄く、霊が視えるため
すぐにメガネに戻したそうだ。


 

メガネのレンズに
反射して視えてしまった
私の後ろにいる『なにか』
 

私は逃げる算段を
必死に考ながら
 

Bさんの話に
相槌を打っていた…

 

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