都内で事務員として働くMさん。
ある日を境に

誰かに見られているような視線を感じ始める。
 

視線を感じる頻度は
日に日に多くなっていった。


通勤時、買い物中

更にはゴミ捨てのタイミングで…
 

ある日、視線を感じた瞬間に
辺りを見渡すと
 

いつも視界の中にいる
男性に気が付いたのだ。



一見ぱっとしない男性だった。
 

記憶を辿ると、決まって周辺にいる男性—
全く知らない人だった。

ストーカーに間違いない。
 

そう思い、視線を感じたら
すぐに走って逃げるようにした。



視線の主を見つけてから
自宅で奇妙なことが起こるようになった。
 

家の中でラップ音がしたり、
窓の向こうに人影が見えたり…



警察に言おうにも、
証拠らしい証拠がない。
 

次第にMさんはやつれていった。
 

仕事にも身が入らず
ミスが多くなっていった...



職場でミスをして
大目玉喰らった帰り道。
 

例の視線を感じた。
 

はっとして、辺りを見渡す。
すると、数十mほど後方に
例の男が立っていた。



瞬間、走り出すMさん。
後ろから、走ってくる足音が聞こえる。
 

必死に逃げるMさん。
 

だが、男女の差は埋められなかった…


 

あっけなく男性に追い付かれた。
恐怖のあまり、声はでない。
 

「あの…あなたに悪いものが
    憑いていたから…」
 

突然奇妙なことを言い出した。


 

男は話を続ける。
 

「憑いてる悪いものが、
     見るたびに悪化していて...」
 

男の言い分だと
心配で見ていたらしい。
 

にわかには信じられなかった。
そして、男性は勝手にお祓いをはじめた。



一度では払えない。
何度かくり返す必要がある。
と、一方的に話をして
 

男は連絡先を渡し
すぐに帰っていった。
 

その晩から不思議と

奇妙なことは起こらなくなった。



それから何度かその男性に会い
お祓いをしてもらった。
 

徐々に体が軽くなっていった。
 

お祓いが完全に終わる頃
Mさんは、その男性と

付き合うようになっていた。



そんな話をMから聞き
(のろけ話かよ…)
なんて思っていた。
 

「でもね、私に取り憑いていたもの
      旦那の生霊だったと思うんだ」
 

その話を聞き
私の悪寒は止まらなくなった…



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